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農業女子「補助金ゼロ」の仕掛け人

民間の発想が成功の秘訣

2014年10月24日(金)

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 農業で働く女性を応援するため、農林水産省が進めている活動がある。名前は「農業女子プロジェクト」。農政ではめずらしく補助金がゼロなのに、計画に参加した自動車メーカーが、女性農家の声をすいあげて軽トラックを発売するなど、つぎつぎに成果を生んでいる。仕掛け人は、博報堂から出向していた勝又多喜子さん。彼女を支えたのは、民間ならではの柔軟な発想だ。2年間の出向期間を終え、10月に出向元に戻ったのを機に、プロジェクトの経緯について聞いた。

女子の力を結び、自信につなげる

なぜ、プロジェクトを立ち上げようと思ったのですか。

「補助金がないおかげで自由にできた」と話す勝又多喜子さん

 「農水省に出向し、いろんな農業女子と知り合い、彼女たちが作物をつくること以外に、生活者として多くの知恵を持っていることに気づきました。彼女たちはネットワークもたくさん持っています。でも、それが『いろんなことをやっている』という段階にとどまっていて、どうしても内向きになりがちなのです」

 「広告会社に勤めているので、企業の力が圧倒的に大きいということは知っています。そこで、彼女たちの知恵と企業の技術やノウハウを結びつけることで、彼女たちのことをもっと知ってもらおうと思ったのです」

もっとも大きな成果はなんでしょう。

 「このプロジェクトが、新しい製品の開発に結びついたということはあります。こうやって農業をやっている女性たちがいることを世の中に知ってもらい、『なんだ、農業の世界って明るくてかわいいんじゃないか』と思ってもらえたことも成果だと思います」

 「でも、もっと大きいのは、彼女たちが全国の農業者や企業など、いままで会ったことのない人たちと知り合い、新しいものをつくろうと真剣に取り組んだことで、なにか新しい気づきがあったことです。自信を持っていろんなことに挑戦してくれたと思います」

コメント3件コメント/レビュー

「農業女子」素晴らしいですね。ほんとに勝又さんのおっしゃるとおりで、こういう人たちがいろんなものを飛び越えて活躍することで、風通しがよくなることを期待します。 それから、民間の自由度もさることながら、民間のスピード感も、もっと農業の世界に取り入れてもらいたいと思います。勝又さんが成果をあげられたのにはその辺にも理由があったのではないでしょうか? 補助金について一言いわせてもらうと、どうして農水省の補助金はあんなに手間暇かかるのでしょう?他省庁の補助金も使ったことがありますが、差がありすぎです。お役人を養うための補助金ですか?とイヤミのひとつも言いたくなります。(2014/10/24)

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「農業女子「補助金ゼロ」の仕掛け人」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「農業女子」素晴らしいですね。ほんとに勝又さんのおっしゃるとおりで、こういう人たちがいろんなものを飛び越えて活躍することで、風通しがよくなることを期待します。 それから、民間の自由度もさることながら、民間のスピード感も、もっと農業の世界に取り入れてもらいたいと思います。勝又さんが成果をあげられたのにはその辺にも理由があったのではないでしょうか? 補助金について一言いわせてもらうと、どうして農水省の補助金はあんなに手間暇かかるのでしょう?他省庁の補助金も使ったことがありますが、差がありすぎです。お役人を養うための補助金ですか?とイヤミのひとつも言いたくなります。(2014/10/24)

「補助金」はまだいい。最近はどんどん「補助金」から「委託費」に変わってきています。そうなると、「途中でもっといいアイデアが出たら、計画を変えてもかまいませんよ」なんてことはもう絶対にありえず、官庁が想定したストーリーに従って粛々とプロジェクトを「こなす」だけになります。ヘタに当初の計画と違うことをしようものなら、たとえ想定以上の成果が出たとしても、資金の返還を求められかねません。こんな状況では、誰も「挑戦してみよう」などという気持ちは起こらず、小さくまとまった想定可能な範囲の成果しか得られないことは自明です。これではイノベーションなど望むべくもありませんね。(2014/10/24)

補助金に縛られることもなく、補助金の御機嫌を取る必要もなく、のびのびと農業をやることができたことでしょう。民間の底力には改めて驚きました。女子だけではなく男子にも頑張ってほしいものです。(2014/10/24)

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三品 和広 神戸大学教授