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ITエンジニアが目指す4つの働き方

SIer社員はどうすれば生き残れるのか

2014年10月31日(金)

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 この連載ではこれまで、今後のビジネスにおけるITエンジニアの役割の重要性を説いてきたが、今回は少し視点を変えて、ITエンジニアの今後のキャリアパスの考察として、「システムインテグレータの社員」「フリーランス」といった代表的なITエンジニアの働き方ごとにどのような違いがあるかを見ていきたい。

 ITエンジニアが目指す働き方、ステージはいくつかあるが、典型的なのが以下の4つのパターンだ。他にも、組み込み系のソフトウエア技術者や制御系エンジニアなどいくつかあるが、人口が多く移行・転職しやすい大きな括りとして、今回は以下の4つを中心に考察していく。

(1)システムインテグレータ(SIer)の社員
(2)フリーランスのエンジニア
(3)中小SIerの社長
(4)自社サービスのエンジニア

※システムインテグレータは、NTTデータ、富士通、日立製作所、NECなどをはじめとしたシステム、ソフトウエアの受託開発企業のこと

 詳しくは後述するが、日本のITエンジニアの過半数はSIerに所属しており、最大派閥となっている。ただし、本連載で何度も紹介したように、Webがビジネスの中心に組み込まれる中で、事業会社や自社サービスを展開する企業では、事業のコアシステムの内製化が進んでいる。それらの企業では社内にエンジニアを抱える傾向にあり、システムインテグレータなどからの転職も進んでいる状況である。

 その一方で、システムインテグレータに務めていたエンジニアが独立して、フリーランスのエンジニアになるという例も多い。システムインテグレータの業界では多重下請け構造が進んでいるため、技術力のあるエンジニアであれば仕事に困ることは少ない。

 そしてフリーランスでやっているうちに、より規模の大きな開発の話が舞い込んだり、仲のいいエンジニア数名で仕事をするための受け皿として会社を興し、中小SIerとしてソフトウエアの受託ビジネスの社長となるというケースもある。これも、エンジニアのキャリアパスの一つと言っていいだろう。

 現在20代後半、もしくは30代のエンジニアで、特にSIerの社員となっている人は、今後、自分のキャリアパスをどうすべきか悩んでいる人も多いだろう。今回は、上記の4パターンについて、メリットとデメリット、実際にその立場で働いている人の声を紹介していくので、今後のキャリアパスを考えるうえで参考にしていいただければと思う。

 余談だが、いずれ別の回で、今のITエンジニアに求められる技術的なスキルについても紹介する予定だ。

日本で最も典型的な「SIer社員の働き方」

 まずは、SIer社員のエンジニア(システムエンジニア、プログラマ)の働き方を見ていこう。以下に典型的な働き方を紹介する。

 名古屋のシステムインテグレータに就職して、東京に転勤になり、その1カ月後に九州のプロジェクトに飛ばされた。約1年程度は東京と九州を行ったり来たりで、自分の家がどこにあるかわからなかった。

 九州ではホテル住まい。出張手当が1日1万円ぐらい貰えて、ホテル代は会社持ちで朝食もついているので、当時一人暮らしだった自分としては全然嫌じゃなかった。安月給だったから、とにかく助かった思い出がある。毎日ホテルと会社の往復なので、意外にお金を使わなかった。ただし、全員朝8時半に来て、夜24時までいるという感じで働いていた。

 IT人材白書によると、日本のIT人材数は約81万人で、そのうち約69%の56万人はソフトウエアの受託開発企業(SIer)に属している。このため、日本のITエンジニアとしての働き方では、最も典型的な例となる。

 SIerは、官公庁や銀行、保険など、数年がかりの巨大なシステムを扱うことが多く、それらをこなすために、IT業界の中でも工程の分業化が著しく進んでいる業態である。

 日本は雇用流動性が低く、おいそれと人を解雇できないため、SIerはプロジェクトごとにシステム開発に必要なエンジニアを貸し出す「人材サービス」としての機能を求められ、成長してきた歴史がある。

 そのため、極力、属人性を排し、エンジニアを交換可能な部品として全体プロセスを設計している。具体的に言うと、設計と実装に分業化し、特に実装工程ではレベルの低い人に作業レベルを合わせ、誰でもできる仕事に落とし込むという形となる。こうすることで、実装工程のエンジニアを交換可能な部品として扱えるようになり、人を集めることも容易になる訳である。

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「ITエンジニアが目指す4つの働き方」の著者

片山 良平

片山 良平(かたやま・りょうへい)

ギノ株式会社 代表取締役社長

2012年にギノを設立、ITエンジニアに実際にプログラムを書いてもらい技術を評価するサービス「paiza」(パイザ)を2013年10月に開始した。ニートや音楽活動をしていたという異色の経歴も。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官