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橋下・維新改革の6年を振り返る

第1回 いいことも悪いことも「大阪」から始まる

2014年10月24日(金)

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 早いもので橋下徹氏が政治の舞台に登場してからもうすぐ7年になる。この間に、大阪都構想をテコに一都市でしかない大阪の問題をナショナルアジェンダにし、地方政党「大阪維新の会」を創り、それを議員数53名を擁する国政政党「維新の党」に発展させた。好き嫌いはあろうが、稀にみるやり手の政治家であることを否定する人は少ないだろう。

 筆者は、たまたま大阪生まれの大阪育ちである。10年前に当時の大阪市助役の大平光代氏に頼まれ、市役所の経営改革を手伝った。それ以来、故郷である大阪のまちの改革にずっと関わり、橋下徹氏には知事就任直後から助言をしてきた(2008年から大阪府の特別顧問、また2011年からは大阪市の特別顧問)。

 そこで向こう数回にわたり、すぐそばで見てきた橋下改革の実像を紹介するとともに、その評価をしてみたい。

大阪は衰退する地方都市の先駆け

 大阪は日本で第2の大都市である。

 しかし、大阪は同時に、衰退するわが国の地方都市の先駆け的存在でもある。多くの地方都市は、特に何もしなければ、この20年の大阪と同じような衰退の経路をたどるだろう。ちなみに、地方にとって東京は全く参考にならない。東京はグローバル経済という海に浮かぶ空母のようなものであり、東京の真似をしても地方の将来は描けない。

 その点、大阪は日本のフツーの地方都市であり、経済の大半は地場の中小企業で成り立っている。そんな地元経済が崩れかかっている。橋下改革(以下「維新改革」という)では、それを必死で立て直そうとしている。そんな大阪の改革は、地方都市にとって身近なモデルになるのではないか。そんな思いでこのテーマを書くことにした。

厳しい現実を直視する

 大阪は急速に窮乏化しつつある。大阪は47都道府県中、経済、社会の指標の数々の分野でワースト上位にある。次の表のとおり、とても日本第2の都市とは思えないほどの惨状である。

項目ワースト順位(全国都道府県)
生活保護受給世帯数比率1位
ホームレス数比率1位
完全失業率3位
離婚率2位
結核罹患率1位
全国学力テスト(小学校)国語B3位
全国学力テスト(中学校)国語A2位
全国学力テスト(中学校)国語B2位
小中学校の長期欠席者数比率1位
児童虐待相談件数比率1位
刑法犯認知件数比率1位
ひったくり認知件数比率1位
ボランティア行動率下から1位
注:データは厚労省/厚生統計要覧・労働力調査・人口動態調査、文科省/学校基本調査、警察庁/犯罪統計などによる(2011年~2013年)

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「橋下・維新改革の6年を振り返る」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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