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アメリカ人は肉を食べ続けるべきか

肉食の聖地テキサスで考えた

  • ロバート・クンジグ

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2014年10月29日(水)

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テキサスと言えば牛肉。昨年、同州では人間の赤ちゃんの10倍に当たる385万頭の子牛が生まれた。写真のステーキハウス「ザ・ビッグ・テキサン」では72オンス(約2キロ)のステーキを1時間以内で食べるとお代がタダになる。(Photograph by Brian Finke/National Geographic)

 肉を食べるべきか、食べないべきか。これはなかなか難しい問題だ。

 肉はおいしいし、栄養価も高い。世界の食肉需要が急拡大しているのは、肉が求められているからで、食肉の生産量を増やすことが急務だと考える人がいる。

 いっぽうで、食肉のなかでも牛肉の大量生産に対する風当たりは強い。温室効果ガスを大量に排出し、農地を無駄に使い、貴重な水を汚染し、浪費しているというのだ。しかも、おびただしい数の牛を狭い囲いに閉じ込め、不自然な生活をさせた揚げ句、早死にさせる残酷な産業だという。

 本当にそうなのか。

 大半の消費者は牛肉の生産現場についてほとんど何も知らない。私は食肉の問題を考える長い取材の一環として、米国テキサス州のラングラー肥育場で1週間を過ごした。

1頭で1800食

 朝6時45分、旅立つ牛を見つめる私のそばには、米カクタス・フィーダーズ社最高執行責任者のポール・ディフォーがいた。同社はラングラーをはじめ、9カ所の肥育場を傘下に置く肉牛肥育の大手。年間100万頭の肉牛を肥え太らせて出荷している。

 この朝も数十頭が大型の輸送トラックに乗り込もうとしていた。2段の荷台に、17頭ずつ収容できる。「トラックに載せた牛1頭で、1800食分の食事がまかなえます」とディフォーが言った。「すごいと思いませんか。あのトラックには、6万食分の肉が載っているんですよ」

 カクタス社を設立したのは、牧畜家のポール・エングラー。1960年、彼は牛の買い付けにテキサス州パンハンドル地方を訪れたとき、この地方が牛の肥育にうってつけだと気づいた。牛の繁殖牧場が多いのに加え、気候が温暖で乾燥しているので牛の成育が早い。寒いと体温維持にエネルギーが奪われ、雨が多いと地面がぬかるんで動き回るのにエネルギーが浪費されて、成育が遅くなり、与える飼料の量も増えるからだ。

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