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河合奈保子に見る「ベストCD」の栄光と変遷

2014年11月7日(金)

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 ダウンロードでアルバムに関係なく好きな曲が手に入る時代に、ベスト盤ならではの役割はあるのか。

「ゴールデン☆アイドル」の内容、こちらは南沙織版。制作を担当したソニー・ミュージックダイレクトの加納糾氏によると、2013年10月に発売されたベック,ボガート&アピスの「ライヴ・イン・ジャパン-40周年記念盤」の復刻版が高い評価を得、それを手本としたとのこと。

 今回は、これを考えてみたいと思います。で、なぜ河合奈保子? これはおいおいと。

 2014年7月30日と8月27日に、レコード会社4社からシングル・ベスト「ゴールデン☆アイドル」が発売され、オリコンアルバムTOP300に、岡田有希子、河合奈保子、南沙織、天地真理、榊原郁恵、麻丘めぐみ、石野真子がランクインしました。旧録音の邦楽ベストが同時多発的にヒットすることは非常に珍しいのです。

「ゴールデン☆アイドル」の中で最も売れている岡田有希子版(ちなみに2番手は河合奈保子)。当時発売中止となってしまったシングル「花のイマージュ」のジャケット写真が初めて通常のレコードサイズで発売されたことも、ヒットの一因だろう。ちなみに、天地真理版では、非売品レコードの音源の収録や近況コメントの掲載もされていてこちらも丁寧な仕上がり。

 この「ゴールデン☆アイドル」は、70年代~80年代アイドルのアナログ・シングルのA/B面をリリース順に高音質CDにまとめ、シングル・ジャケットの表裏を当時のEPレコードと同じサイズのブックレットで再現するというベスト盤です。収録曲自体は、(一部B面曲が初CD化となる榊原郁恵以外は)何らかのベスト盤で既にCD化されているものと同じで、こうやってジャケットを丁寧に再現し、高音質の最新リマスタリングを施すなどファンの想い出を蘇らせるようにすれば、まだまだCDは売れるのだな~、これを発案した方は凄いな~と思いました。

彼女はアーティストだ!

各社から発売された「ゴールデン☆アイドル」の側面。高音質方式がBlu-specだったりSHM-CDだったり、枚数が1枚もの~4枚ものまであったり、歌い手によって内容はバラバラ。しかし、統一しなかったからこそ、それぞれのキャリアに相応しい枚数にしたり、各社がこだわる高音質方式をそのまま使ったりして、結果的にラインナップが広がったとも言える。ちなみに、大きさの比較として出しているのは8月に発売された畑中葉子のベスト「後から前からBOX」。こちらも畑中葉子の歌唱力が堪能できます!

 ところで私、実は歌手や作曲家、作詞家としての河合奈保子が好きで、音楽チャートアナリストとして活動する10年以上前から、“奈保子はアーティスト”と心の中で唱えては細々とアマチュア啓発活動を行っていました。

 そもそもオリコンTOP10が21作(しかも、今のアイドルグループのように10位→200位みたいな急落推移は1曲もなく、どれも2カ月~3カ月TOP100にチャートインしています。)もありながら、余りに音楽面、歌唱面での評価が少ないことにやきもきしては、それを誰かに認めてもらいたかったのだと思います。

 具体的には親しい友人や家族に、「ベスト・カセット」的なものを作って、「スマイル・フォー・ミー」や「けんかをやめて」などお馴染みのヒット曲の中に、例えば筒美京平作曲の難易度A級の「ジェラス・トレイン」や、初の自作曲シングルの絶唱曲「ハーフムーン・セレナーデ」「十六夜物語」を忍び込ませ、実は良い曲が多いとか、実は歌が上手いとか言わせたくて必死だったのです。

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「河合奈保子に見る「ベストCD」の栄光と変遷」の著者

つのはず誠

つのはず誠(つのはず・まこと)

音楽チャートアナリスト

京都大学大学院理学研究科から三菱化学に入社。97年に趣味を仕事に活かそうと音楽系広告代理店に転職、05年10月に独立しT2U音楽研究所を設立、音楽市場分析、企画CDの監修、選曲、記事執筆を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官