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退屈な仕事を「天職」に変える方法

  • 久世 浩司=ポジティブサイコロジースクール代表

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2014年11月6日(木)

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 仕事柄、30~40代のビジネスパーソンと話すことが多いのですが、最近あることに気づきました。半年ほど前と比べて、人々が保守的になっているのです。

 例えば「今のままでいい」と言う女性は多いです。10年以上働いていると、ぜいたくさえしなければ質の高い暮らしをする余裕もあります。仕事を任されて、人から信頼されている充実感も得られており、現状に大きな不満はありません。

 「現状維持」の心理状態は、「将来の不安」の裏返しでもあります。半年前よりも堅実になっているのは、アベノミクスでいったん上向いた景気が、今年4月の消費税率アップ以降、足踏みしていることも背景にあるでしょう。そもそも、リストラや賃金カットが当たり前になった現代、いつまで今の会社で働けるのか保証はなく、老後の心配もあります。未来に対する不安が大きいからこそ、現在の安定にしがみついてしまうのです。

 こうした心理状態は、その女性の上司や、女性活用支援を推進する担当者たちにとって、目に見えない障壁と言えます。「現状維持」にプライオリティを置く社員にとって、責任ある立場に就くことはリスクとなりがちだからです。

 実際、能力も実績もあるのに「私にはマネジャーは無理です」と及び腰になる女性社員に頭を悩ませる企業は少なくありません。

 しかし、多少無理と感じるほどの仕事を任されることは、リスクではなく仕事でより充実し、幸せな人生を送るための機会でもあります。なぜなら、その仕事を経験することで自分の「天職」に気づくきっかけとなる可能性があるためです。

 やりがいをもって仕事をしている人は、「逆境を乗り越える力(レジリエンス)」をもっています。意義を感じられるからこそ、多少の困難があってもひるむことなく、前に進んでいけるのです。仕事のやりがいは、レジリエンスを高めます。

 私たちの仕事に対する価値観、つまり、「仕事観」は大きく3つのタイプに分類できると、米ニューヨーク大学の心理学者エイミー・ルゼスニュースキー博士は考えました。「ジョブ」「キャリア」「コーリング」です。

キャリアとは「競走コースでの荷車」

 1つ目の「ジョブ」タイプにとって、仕事とは「お金を得るための労働」です。英語で言えば「worker」つまり食べて暮らすために労働する人たちであると言えます。

 先述のルゼルニュースキー博士の調査によると、このタイプに属する人たちの仕事のモチベーションや満足感はあまり高いものではありません。人生の楽しさを仕事以外の活動に求めがちなため、終業時刻や週末が近づくにつれて元気になる傾向も見られました。

 2つ目の仕事観である「キャリア」タイプは、「仕事は地位と名誉のためにすること」と割り切っています。仕事とは、お金やモノを得るだけではなく、昇進や昇給、名誉、権力を獲得し、自己実現する手段だと考えています。とても有能でもあります。

 もともとキャリアという言葉には「レーストラック(競走コース)での荷車」の意味がありました。このタイプの人は、目標を達成すること自体には非常に熱心ですが、目標を達成すると次の新たな目標を立てずにはいられません。その結果、終わりのないゴールに向かって走り続けてしまうのです。レースを辞めることができないのです。

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