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「6ポケット」は子供服業界には何の効力もなかった

子供服アパレル「ブーフーウー」が経営破綻

2014年11月12日(水)

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 ブーフーウーという子供服アパレルが経営破綻し、10月30日に民事再生法を申請した。負債総額は約18億円。ファッションにあまり興味のない方はご存じないブランドかもしれないが、ファッション好きの方にはそれなりの知名度がある中堅子供アパレル企業だった。いわゆる、優等生っぽい百貨店向け子供服とは一線を画しており、アメカジをベースに独特のポップでカラフルな色柄を表現したことでファッション好きの母親から支持を集めていた。

 ここで信用交換所の記事を引用し、ブーフーウーの概略をまとめてみたい。

 男児・女児向けの子供服を主体に、靴、バッグなども扱い、自社ブランド「BOO HOMES」「Natural Boo」などを展開、全国の百貨店やショッピングセンターなどの直営店で一般顧客に販売するほか、フランチャイズ(FC)店や専門店に販路を形成、積極的な経営姿勢を推進して一時は売上、利益ともに堅調に確保。平成19年7月期には約100店舗の体制に拡大し、年商57億1800万円を計上してピークとなったが、一方で同期の収益面は出店経費や在庫負担に加え、新本社建設に伴う借入金も重く、赤字に転落するなど急激に悪化した。

 以降、景気低迷による販売不振もあって事業の縮小均衡を余儀なくされたが、減収スピードに経費削減が追い付かず赤字が恒常化。このため、物流センターや不採算店舗の閉鎖、人件費の削減など各種リストラを実施するとともに金融機関へのリスケ要請などで支えてきたものの、近時は前記年商にまで落ち込むなど厳しい経営を強いられていたところ、遂に今回の事態となった模様。

 創業は83年5月、設立は87年4月となっている。直営店とフランチャイズを合わせて100店舗体制を構築し、ピーク時の2007年7月期には57億円強の売上高があったにもかかわらず、わずか6年後の2013年7月期には9億5000万円にまで売上高が減少している。今7月期の売上高は報道されていないが、9億5000万円以下だったのではないかと推測できる。

 たったの6年間で6分の1以下にまで売上高が急減すれば、運転資金のやりくりも相当に厳しかっただろう。ここまで売上高が低下していれば経営破綻は当然の成り行きといえる。ただ、幸いなことに、ビジョンメガネグループの再生支援を行った経営戦略合同事務所(以下KSG)が、ブーフーウーのスポンサー契約を検討していると伝えられており、正式に支援が決定すると、ブーフーウーという企業は存続することができる。

 それにしても昨年はかつて、大手子供服アパレルの1つだったフーセンウサギが倒産し、また中堅ブランドだったシャーリーテンプルも倒産している。また、かつての大手子供服アパレル各社も軒並み売上高をピーク時より低下させており、子供服業界は厳しさをさらに増している。

 昨今の子供服アパレル各社の状況を見るにつけても、90年代後半に言われていた「6ポケット」は子供服業界には何の効力もないということが実証されているのではないかと感じる。ご存じの方も多いだろうが、改めて説明すると6ポケットとは、子供から見て父母と、父方の祖父母と母方の祖父母を合わせた6人のことを指す。

 少子化の影響から1人の子供に対して6人のポケット(収入)から様々な物が買い与えられるので、今の子供たちは、今の30代・40代が子供だった頃と比べるとずいぶんと高額な物を買い与えられやすい環境下にあると言われてきた。

コメント4件コメント/レビュー

小学校低学年の男児を持つ父です、おおよそ記事で述べられているとおりの実感です。更に言えばいわゆる「発表会服」自体、当人には肩周り等が窮屈で動きにくいのか、気恥ずかしいのか、非常に不評です。財布も寂しければ、大して本人も喜んでくれないともなれば、子どもを着飾らせたいという6ポケットの欲求は子ども専門写真スタジオ業がさらっていったのかもしれない、なんて思いました。(2014/11/14)

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「「6ポケット」は子供服業界には何の効力もなかった」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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小学校低学年の男児を持つ父です、おおよそ記事で述べられているとおりの実感です。更に言えばいわゆる「発表会服」自体、当人には肩周り等が窮屈で動きにくいのか、気恥ずかしいのか、非常に不評です。財布も寂しければ、大して本人も喜んでくれないともなれば、子どもを着飾らせたいという6ポケットの欲求は子ども専門写真スタジオ業がさらっていったのかもしれない、なんて思いました。(2014/11/14)

記事中の、保育園通いの3,5歳児の親としては、まさにその通りで、子供服は大量に必要である。成長スピードも恐ろしいし(同性兄弟なので助かるが)、汚れ具合も凄まじい。そんな我が家ではユニクロですら中級服だ。適度に質素/シンプルで品の良い色柄の低価格品は少ないので、もっともっと選択肢が増えてほしいのが実情。西松屋で極力シンプルな物を選んで購入、が我が家では多いパターン。高級服は頂き物or郊外アウトレットで年に1回程度が良いところだ。(2014/11/12)

親がセレクトした服を着てくれるのは1歳くらいまで。2歳3歳になると、アンパンマンの服しか着てくれなかったりする。4歳5歳になると、仮面ライダーやプリキュアなどのキャラクター服がいいとなる。ユニクロはいろんな企業とコラボしていて、子供の好きなキャラクターの服を比較的安い値段で売ってるので、親としては重宝してしまう。他のお友達と被っちゃうことも多いけど。小学生になると、男子はスポーツブランドのシンプルで機能的な服を好むようになる。女子は下手に高級ブランドの服を着るといじめられるらしい。しまむらとか安くてもデザインの良い物が好まれると思う。高級ブランドが生き残る道は…出産祝いに贈るベビー服かな。チープな物は贈れないので。趣味に合わなくてバザーに出しちゃうことも多いけど。(2014/11/12)

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