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大企業向き?起業向き?自分のリスク耐性を知ろう

スティーブン・ロジャーズ教授に聞く(1)

2014年11月13日(木)

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スティーブン・ロジャーズ Steven Rogers
ハーバードビジネススクール上級講師。専門はマネジメント。MBAプログラムにて、「フィールド3」(起業実習)、エグゼクティブプログラムにて、起業ファイナンスを教える。2012年までの17年間、ノースウェスタン大学ケロッグスクール・オブ・マネジメントにて教鞭を執り、史上初めてMBAプログラムの最高の教授賞を2回受賞。大学卒業後、UNCベンチャーズ、カミンズ・エンジン、ベイン・アンド・カンパニー等を経て起業。製造業と小売業の二社を運営した。近著に“Entrepreneurial Finance, Third Edition: Finance and Business Strategies for the Serious Entrepreneur” (McGraw-Hill, 2014).

シカゴ郊外の貧しいスラム街で生まれ育ったスティーブン・ロジャーズ教授。その人生はまさにアメリカンドリームだ。14歳のときに国内最難関といわれる奨学金試験に合格。その後、高校、大学と名門校に進み、1985年、ハーバードビジネススクールでMBAを取得した。高校時代は清掃のアルバイトをし、ハーバード時代はマクドナルドで働いた苦労人だが、自らの能力と前向き思考で逆境を乗り越え、起業家、教育者として大成功した。

なぜ教授は貧困から抜け出して、アメリカ社会で成功することができたのか。教授の専門である起業論とともに人生論についても聞いた。

(2014年6月26日 ハーバードビジネススクールにてインタビュー)

君は清掃員になる覚悟はあるか

佐藤智恵(聞き手)
1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。報道番組や音楽番組のディレクターとして7年間勤務した後、退局。2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA(経営学修士)取得。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年より作家/コンサルタントとして独立。2004年よりコロンビア大学経営大学院の入学面接官。ウェブサイトはこちら

佐藤:先生は起業家精神の専門家でいらっしゃいますが、ハーバードではどういう授業を教えていますか?

ロジャーズ:MBAプログラムでは「FIELD3」という起業実習、エグゼクティブプログラムでは、「新しいベンチャー企業の起業」を教えています。エグゼクティブの中には、いままさに起業しようとしている人もいれば、売上10億円を超える企業のトップもいます。

佐藤:私たちが今いるロックセンターは、起業家精神を研究し、起業家を育成するために建てられたビルですよね。ハーバードが起業に力を入れているのがよく分かります。

ロジャーズ:そうです。ただ起業家精神を学問として教えているわけではなく、実際に起業するにはどうしたらいいか、実用的なスキルや知識を教えているのです。

佐藤:先生は、起業家をめざす学生にあえて厳しくこう言っているそうですね。「起業のために取るリスクとはお金のリスクだけではない。失敗したら清掃員になってもいいという覚悟を持って自らの社会的評価をリスクにさらすことなのだ」。先生の名言として『世界最高峰ビジネススクールの「人生を変える言葉」』(早川書房)という本に掲載させていただきましたが、“清掃員になってもいいという覚悟”という部分が強烈に響きます。

ロジャーズ:それは起業家がとるべきリスクについて説明した言葉ですね。起業家になれば、これまでやったことのないことに挑戦することになります。大企業で働いて、組織の階段を上っていくのとは訳が違うのです。自分で自分の会社を掃除しなくてはいけないかもしれないですし、起業に失敗して清掃員からやり直すということもあるでしょう。起業家になりたいというのはいい。でも問題は、「清掃員になるリスクをとれるだけの覚悟と謙虚さを持っているか」ということです。

コメント2件コメント/レビュー

清掃員の話、企業家精神から脱線するかもしれませんが、昔はオフィスの掃除は新米社員が早く来てやらされる、それを通じて仕事に対する躾が行われていたのに、今や丸ごと業務委託されて新米も偉そうに出入りの清掃業者をアゴで使う、これでは起業の苦労に耐えられそうに見えません。企業家精神の素養を見分けるにはカネの使い方を見るのが一番。200万円あってクルマを買うか、預金するか、株を買うか、さて誰が適しているでしょう。(2014/11/13)

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「大企業向き?起業向き?自分のリスク耐性を知ろう」の著者

佐藤 智恵

佐藤 智恵(さとう・ちえ)

作家/コラムニスト/コンサルタント

1992年東京大学教養学部卒。NHKにて番組ディレクターを務めた後、2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA取得。ボストンコンサルティング、外資系テレビ局などを経て2012年独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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清掃員の話、企業家精神から脱線するかもしれませんが、昔はオフィスの掃除は新米社員が早く来てやらされる、それを通じて仕事に対する躾が行われていたのに、今や丸ごと業務委託されて新米も偉そうに出入りの清掃業者をアゴで使う、これでは起業の苦労に耐えられそうに見えません。企業家精神の素養を見分けるにはカネの使い方を見るのが一番。200万円あってクルマを買うか、預金するか、株を買うか、さて誰が適しているでしょう。(2014/11/13)

佐藤さんのインタビュー記事はとても面白いです。(2014/11/13)

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