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ハリガネムシがつむぐ「森と川のフルコース」詳細レビュー

神戸大学 群集生態学(6)

2014年11月19日(水)

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宿主を操り、自らに都合のよい行動を取らせる寄生虫がいる。聞いただけで気持ち悪いが、そんな寄生虫であるハリガネムシと宿主の異常行動を、森と川の生態系の中に位置づけて研究し、次々と成果をあげている佐藤拓哉さんの研究フィールドに行ってみた!(文=川端裕人、写真=的野弘路)

 京都大学の芦生研究林で、深夜、林床をさささっと動き回るカマドウマに会い、翌日の日中、水中のハリガネムシと、サケ科渓流魚、ヤマメやイワナと会った。

 佐藤さんが、今回、彼の「研究室」である森で見せてくれた「フルコース」はそのようなものだった。

 単一の種というよりも、生態系の中のエネルギーの流れの中に位置づけられた存在として語る部分が大きかったのだが、そういう話題が一段落した後で、今度は生き物の方を中心にもう一度振り返っておきたい。わずかながらフィールドで触れあった「彼ら」をめぐるあれこれについて落ち穂拾い。

渓流魚は美しい

 まずは渓流魚。

 これは美しい。ありていに言って、美しい。

 佐藤さんはもともと渓流魚の保全研究者で、サケ科の魚の話題になるともう感情移入しまくりだ。同行した編集者もカメラマンも上級の釣り人なので、芦生研究林のヤマメやイワナの美しさに感嘆していた。ぼく自身も、「宝石のような」とかありきたりの言葉を臆面なく使おう。

 だから、今も佐藤さんの心の中心には、宝石のような渓流魚がドカンと居座っているのは無理もない。

「学会で人に会うと『ハリガネムシの佐藤さんですよね』とか、言われるんです。でも、僕は『ハリガネムシを通して、渓流魚の研究をやっているんや』って、声を大にして言いいたい。ハリガネムシの佐藤、違いますよ(笑)」

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「ハリガネムシがつむぐ「森と川のフルコース」詳細レビュー」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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