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1000億円超の市場は手がけない

スター精密、佐藤社長の「反・規模追求」経営

2014年11月18日(火)

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静岡県に本社を置くスター精密は、時計や自動車、歯科用の精密部品を加工する工作機械で高い世界シェアを握る、知る人ぞ知る優良企業だ。東証1部上場企業の経営者を対象にしたアンケートでは、同社の佐藤肇社長を「グローバル化に成功している」との理由で評価する声もあった。安定した収益性と世界展開をどう両立するのか、佐藤社長に聞いた。(聞き手=田中深一郎)

社員守るには利益率2ケタが必要

売上高は500億円弱(2015年2月期予想)ながら、経常利益率は10%を超える。佐藤社長が企業経営で重視している点は何か。

佐藤 肇(さとう・はじめ)氏。1951年静岡県生まれ。75年に学習院大学卒業後、父誠一氏が創業したスター精密に入社。1995年取締役。人事部長、経理部長、電子機器事業本部長などを経て2002年常務取締役。2009年から現職。

佐藤社長:キーワードは、むやみな規模の追求をしないことだ。仮に売上高が5000億~1兆円あるならプライスリーダーになれるが、当社の売上高が仮に1000億円まで増えても、市場で価格競争力を持つまでには至らない。

 スター精密は先代経営者の時代から、グローバルニッチ戦略を徹底している。「ニッチ」の基準は、世界での市場規模で約1000億円。当社は、それを上回る市場は手がけない。その代わりに、自社で手がける製品では必ず2ケタのシェアを獲得することを目指している。5000億円の市場で2%のシェアをとってもマーケットリーダーにはなれないが、シェア100%でも1000億円の市場なら、大手は参入してこない。

 例えば、スター精密の工作機械事業が扱うのは時計などの細かい部品を加工するスイス型の旋盤だ。ここで当社はシチズンホールディングスに次いで20%以上のシェアを握っている。プリンター事業のシェアもセイコーエプソンに次ぐ2位だ。

売り上げの伸びは気にしないということか。

佐藤社長:5000億円の企業であれば赤字部門でも継続できるが、当社の規模では赤字など許されない。2ケタの営業利益率を確保しなければ、社員を十分に雇用していけない。だから、決して規模を追い求めず、利益率を重視している。IR(投資家向け広報)イベントなどでも、投資家には「売り上げは追わない」と言っている。一番大事なのは最終的な利益だ。

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「1000億円超の市場は手がけない」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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