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大阪都構想は東西ドイツの統合みたいなものである

関西はまるでEU、東京=アメリカと闘う!

2014年11月21日(金)

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 今回も大阪の話なのだが、私はグローバル人材(笑)なので、海外の話から始めたいと思う。

 欧州統合のアイデアは第一次世界大戦の後に生まれたが、実現に向けて動き出したのは第二次世界大戦の後である。英国とドイツは2度の大戦でナショナリズムをむき出しに、なりふりかまわずぶつかり合った。その結果、欧州では経済も人の心も何もかもが疲弊してしまった。そのことへの反省が、戦後の欧州は1つになろうという動きにつながった。

 例えば、さんざんナショナリズムを煽ってきたチャーチルは改心して1946年にUnited States of Europe、すなわちヨーロッパ合衆国の設立を呼びかけた。これは明らかにアメリカを意識した呼称で、欧州は当時から米国を仮想ライバルとしていたようだ。

 それから約50年後、欧州連合(EU)が誕生した。その少し前の89年にベルリンの壁が崩れ、翌年、東西ドイツが統一されている・・・なぜ大阪の話の前にこんなことを書くのかというと、これは伏線だからである。

関西EU説

 さて、日本にも統一前の欧州、そしてかつてのドイツのような分裂国家、もとい、府県がある。言うまでもなく、関西、そして大阪のことだ

 関西、とりわけ大阪が疲弊していることはこれまでの連載で散々述べてきた。その疲弊具合はあたかも統一前のドイツのようだ。なかでも特に疲弊している大阪市は東ドイツ、そして周りのまだ豊かな衛星都市群、つまり大阪府は西ドイツに相当する。

 大阪にある“ベルリンの壁”は目には見えない。しかし、市営地下鉄の御堂筋線の名前が無意味に北大阪急行に変わる江坂駅(大阪市と隣接する吹田市の“国境”がある)あたりに、壊さなければならない壁が確実に存在する。

 このように、大阪は、統一前の分断国家、ドイツそっくりなのである。

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「大阪都構想は東西ドイツの統合みたいなものである」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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