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現場仕事をすることがリーダーの役目ではない

ジョシュア・マーゴリス教授に聞く(3)

2014年12月5日(金)

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写真提供:ハーバードビジネススクール水田早枝子氏
ジョシュア・マーゴリス
ハーバードビジネススクール教授。同校クリステンセン教育センター主任教授。専門は経営管理と組織行動。リーダーシップと企業倫理を中心に研究。MBAプログラムにて必修科目「リーダーシップと組織行動」「リーダーシップと企業倫理」、「フィールド」、選択科目「真のリーダーシップ開発」を教える。学生が選ぶ最高の教授賞など、受賞多数。著書に“People and Profits?: The Search for A Link Between A Company's Social and Financial Performance”(Psychology Press)

 ハーバードでリーダーシップを教えて14年。ジョシュア・マーゴリス教授は、ケースメソッドのプロフェッショナルである。ケースメソッドとは、通常の講義形式とは全く異なるハーバード独自の教授法。学生の議論だけで授業が進行し、教授はファシリテーターに徹する。ハーバードの教授陣の中でもマーゴリス教授はケースメソッドの達人と言われ、学生からは「議論を展開させるのが抜群にうまい」と評されている。 教育者として名高い教授に、ハーバードのケースメソッド、カリキュラムの改革、そしてリーダーとしての行動規範などについて聞いた。

(2014年6月26日 ハーバードビジネススクールにてインタビュー)

リーダーは3つの帽子をかぶっている

佐藤:先生は先ほど、「リーダーシップとは周りの人の能力を最大限に生かすことだ」とおっしゃいました。もう少し、リーダーシップの定義についてお聞かせいただけますか?

マーゴリス:リーダーシップとは、「自分が円の中心となって、周りの人たちが高い水準で能力を発揮できるような環境をつくりあげること」です。つまり個人そしてグループ全体が最高の能力を引き出す環境をつくることです。一流のリーダーは、個人の能力を解き放ち、想像もつかなかったような高みまで導いてくれるものです。

佐藤:個人の能力を引き出して高めるには、その個人に対して、具体的に何をやればいいのでしょうか?

マーゴリス: 私はよくリーダーは3つの帽子をかぶっている、と言っています。
【1】動機を与える、
【2】エネルギーを与える、
【3】人を動かす、
という3つの帽子です。つまりリーダーの役目は、現場仕事をやることではなく、どう人が動いているかを見守り、アドバイスをして、導き、サポートすることなのです。また、最初に目的、ビジョン、戦略をはっきり示すことも必要ですね

佐藤智恵(聞き手)1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。報道番組や音楽番組のディレクターとして7年間勤務した後、退局。2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA(経営学修士)取得。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年より作家/コンサルタントとして独立。2004年よりコロンビア大学経営大学院の入学面接官。ウェブサイトはこちら

佐藤:環境をつくるとはどういうことですか?

マーゴリス:人が能力を発揮し、成長できるようなシステム、プロセス、組織を築くということです。そういう意味ではリーダーは設計図を書いて家をつくる建築家に似ています。

佐藤:自分よりも他人を優先するためには、リーダー本人がエネルギーにあふれていなくてはなりませんね。また楽天家であることも必要です。これらはどのように身につけられるのでしょうか。

マーゴリス:自分が心から大切に思っていることのために一生懸命働いていると、自然に生まれてくるものだと思いますよ。「自分は何のために働いているのか」とつきつめて考えてみる。ハーバードの学生の場合は「世の中をよくするため」でしょう。それを自覚すれば「私にもできることがある」とエネルギーがわいてきて、周りの人へのコミットメントも変わってくるはずです。

 例えば楽天の三木谷浩史社長は、日本の将来や次世代の人たちのために、よりよい日本をつくろうと情熱を傾けていますよね。三木谷さんにとっては、エネルギーにあふれ、カリスマ性にあふれ、自分がめざす将来について楽天的であるというのは、とても自然なことなのです。彼には、目標にたどりつくためのビジョンがはっきりあるわけですから。

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「現場仕事をすることがリーダーの役目ではない」の著者

佐藤 智恵

佐藤 智恵(さとう・ちえ)

作家/コラムニスト/コンサルタント

1992年東京大学教養学部卒。NHKにて番組ディレクターを務めた後、2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA取得。ボストンコンサルティング、外資系テレビ局などを経て2012年独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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