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なぜ、日本のリーダーは「志」と「野心」を混同するのか?

2014年12月1日(月)

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「志」と「思い」の違い

田坂教授は、著書『知性を磨く 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社新書)の中で、これからの時代には、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「7つのレベルの思考」を垂直統合した「スーパージェネラリスト」が求められると言われています。
 そこで、第8回からは、この「7つのレベルの思考」を一つずつ取り上げ、それぞれのレベルの思考を深め、それぞれのレベルの知性を磨く方法について、述べて頂いています。
 今回は、第三の「志」のレベルの思考を、いかに深めていくべきか、ですね?

田坂:そうですね。ただ、前回の「ビジョン」と同様、「志」のレベルの思考を深めていくためには、そもそも、「志」のレベルの思考とは何かということを、正しく理解すべきです。

なるほど。では、「志」のレベルの思考とは、何でしょうか?

田坂:「志」のレベルの思考とは、「ビジョン」として描いた「これから何が起こるのか」の幾つかのシナリオの中から、個人の意志として、もしくは企業や組織の意志として、「このシナリオの実現を目指そう」「この未来の実現を目指そう」と考える思考のことですね。

うーん、その意味が、まだ良く分かりませんが……。

田坂:では、分かりやすい例を挙げましょう(笑)。

 私は、2000年から多摩大学大学院において「社会起業家論」の講義を開講していますが、そして、2003年からは「社会起業家フォーラム」を設立し、10年以上、社会起業家の育成と支援を行ってきましたが、ときおり、若い大学生から次のような相談を受けるのです。

 「先生、僕は、世の中の役に立ちたいという志を持っているのですが、何をやったら良いでしょうか?」

それは、素晴らしい学生ですね……(笑)。

田坂:たしかに、この大学生の思いは、とても尊いのです。そして、最近、こうした思いを抱く若い世代が増えていることに、私自身、心温まるものを感じています。

 しかし、敢えて言えば、この大学生の抱いているのは「志」ではなく、「世の中の役に立ちたい」という「思い」にすぎないのです。

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「なぜ、日本のリーダーは「志」と「野心」を混同するのか?」の著者

田坂 広志

田坂 広志(たさか・ひろし)

多摩大学大学院教授

1974年東京大学卒業、81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。米シンクタンク客員研究員などを経て、2000年多摩大学大学院教授に就任。2011年3~9月、東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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