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中国人観光客のおもてなしには熱い白湯を

ステンレスボトルより凄い集客の切り札

2014年11月27日(木)

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今年新たに開店した日本のとんかつチェーン。週末の食事時は長蛇の列

 アベノミクスによるプラスの効果が大企業のみならず中小零細で働く人たちの所得にいつ反映されるのかが議論され始めて久しい。上海で生活する私のケースで言えば、このコラムを書いて日経ビジネスからいただいている原稿料の使い出が、悲しいほど減ってしまった。アベノミクスのおかげで進んだ円安で、である。

 私は中国や香港を拠点に仕事をし始めて20年以上になるのだが、「この品物は日本円だといくらになるのか」ということをどうしても気にしてしまう。この10年は日本の媒体からもらう原稿料など円建て収入の比率が多いのでなおさらである。

 例えば去年の1月、上海の日系デパートのフードコートに日本の有名とんかつチェーン店が入居した。ロースかつ御膳が62元、持ち帰り用のロースかつ弁当が52元。当時の円レートは米ドルが88円、人民元が14円で、これに照らせば870円と730円。一人での外食はできるだけワンコインで収めたい私としては既に安くない金額だった。ただ当時も、日経BP社の別の媒体で既にコラムを書いていたので、「今日は日経の原稿料が振り込まれたから、とんかつぐらい食べたってバチは当たらないよな」などと理由をつけては時折、日本の味を楽しんでいた。

 ところが去年5月に1ドル=100円を突破すると、元も16円台に突入。今年に入って先月31日に実施された日銀によるいわゆるサプライズ緩和でさらに円安が加速し、元は19円台になった。ドルが100円を突破したあたりから生活防衛のためにとんかつはご無沙汰しているので現在の値段は知らないが、当時のままならロースかつ御膳は1200円、ロースかつ弁当でも1000円と、ワンコインからはほど遠い金額になり、わが家の食卓からも遠ざかってしまったのである。

円安で飛ぶように売れるステンレスボトル

 一方で、訪日する中国人観光客にとっては当然、円安で自国通貨の人民元の使い出が増え、買い物の楽しみが増したことになる。

 先週も、新宿のデパートで展示会をしていた弟から「隣の売り場で、中国人のお客さんが鉄瓶を1人で2つ、3つと買っていくよ。景気がいいんだねえ」というメッセージが入った。へえ、鉄瓶か。中国人にはお茶関連のモノが人気なんだな、と改めて思った。

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「中国人観光客のおもてなしには熱い白湯を」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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田坂 正樹 ピーバンドットコム社長