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元銀座ママが問うアベノミクスの真贋

2014年12月1日(月)

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 2012年12月の第2次安倍政権のスタートから2年。消費再増税の延期に伴う衆院解散・総選挙はアベノミクスの真贋を問う「中間選挙」の色彩を帯びてきた。株式相場が空前の活況を呈する中、日経ビジネスの12月1日号の特集「景気失速の主犯~アベノミクス再浮上へ『新・3本の矢』」では消費や生産、雇用などの実体経済は本当に復調しているのかを検証した。かつて銀座の超高級クラブ「ふたごや」を営んでいた、ますいさくらさんが感じるアベノミクス景気とは。

午前0時過ぎの東京・銀座。飲み会帰りのサラリーマンはタクシーを尻目に足早に地下鉄に向かう(写真:的野弘路)

 「肌感覚で、日本経済には先行き不安が漂います」。11月下旬。東京・六本木の有名ホテルに現れた「彼女」は思いの外、控えめだった。「スッピンでごめんね。これから日課のジム通いなんです。ランニングマシンで10キロは走ろうかなって…」。ジムで着替えるスエットだろうか。黒いワンピースにイタリアの高級ブランド、ボッテガ・ヴェネタのボストンバックを二つ携え、その表情にはあどけなささえ漂う。

 ますいさくらさん――。作家として活動する傍ら、かつて東京・銀座で政財界の要人が贔屓にする超高級クラブ「ふたごや」を姉妹で営んでいた実業家だ。2008年秋のリーマンショック後、「ふたごや」の営業にはピリオドを打ち、その後、東京・六本木で始めたバーも2014年6月、地域の再開発のため人知れず幕を引いた。

 「立ち退き料で新しいお店を始めることも考えましたが、やっぱり踏み切れなくて。アベノミクスの効果ですって? さっぱりみたいですよ…」。さくらさんは現在、都心の優良物件のみを扱う不動産管理業に転身した。

 さくらさんの消費・投資行動からはアベノミクスで浮かれない堅実な富裕層の姿が浮かび上がる。「私個人の金融資産はシンガポールや香港など、アジアの不動産、株式に投資しています。ジャパン? やっぱり肌感覚で先行き不透明感が拭えないんですよね…」。「ふたごや」全盛期は着物姿で巻き髪にしていたさくらさんは今や、長く下ろした髪をなでながらこう漏らす。

 さくらさんが保有する日本株は全日本空輸を傘下に抱えるANAホールディングス、紳士服のAOKIホールディングスなど数銘柄にとどまる。いずれも割引航空券やスーツ仕立券など、株主優待が生活に役立つ企業だ。「株価の値上がりを狙うよりも、株主優待を重視しています」。さくらさんの資産運用を助言するのは英金融大手HSBCの富裕層専門デスクだ。極端なリスクを負わず堅実な運用姿勢で定評がある。

「景気失速の主犯~アベノミクス再浮上へ「新・3本の矢」」のバックナンバー

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「元銀座ママが問うアベノミクスの真贋」の著者

清水 崇史

清水 崇史(しみず・たかし)

日経ビジネス記者

98年早稲田大学大学院修了、通信社を経て日本経済新聞社に入社。証券部で機械・プラント、海運・空運などを中心に取材。2013年4月から日経BP社に出向。総合商社、金融マーケットを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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