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「血を吐いて倒れたとき専務がカバーしてくれました」

第5回:娘が社長の器かどうかを仕事を任せてチェック

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2014年12月3日(水)

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 政財界の要人を顧客に抱える1935年創業の老舗仕立て服専門店、銀座テーラー。3代目の鰐渕美恵子社長は4年後の2018年に次女の祥子専務に社長の座を譲ると決めている。鰐渕社長は決断に当たり、大きな仕事を娘に任せ、社長の器なのかを確かめたという。母は娘の何をチェックし、娘はその期待にどのように応えたのか。継がせる側と継ぐ側の2人に振り返ってもらった(前回の記事はこちらをご覧ください)。

鰐渕美恵子社長が祥子専務に2018年に社長の座を譲ると決めたとき、迷いはなかったのでしょうか。

鰐渕美恵子社長:身内に継がせるのが既定路線とはいえ、もちろん社長の器かどうかを見極める必要がありました。最初はウォッチングですよね。仕事ぶりを傍でみていて、経験を積んできたら大きな仕事を任せて力量を確かめました。

「国家プロジェクト」の実務を娘に任せた

 私が専務に社長を譲っても問題ないと最終的に確信が持てたのは2011年のことです。この年の4月にサウジアラビアで開かれた「サウジアラビア伝統と文化の国民祭典」(ジャナドリヤ祭)の「日本館」出展事業に関する実務を専務が1人で問題なく取り仕切ったので、安心して継がせることができると考えました。

 ジャナドリヤ祭は、サウジアラビア最大の文化祭典といわれ、2011年の第26回祭典ではアジアから初めて日本が招待されました。日本企業と政府が一体となり、日本の伝統文化や最先端の技術を紹介する日本館を出展したのです。銀座テーラーグループが、日本貿易振興機構(JETRO)から依頼を受け、日本企業のファッション分野の取りまとめ役を担ったのですが、その際、実務をすべて専務に任せました。

かなり大掛かりなプロジェクトですね。プレッシャーが相当あったのではないでしょうか。

わにぶち・みえこ
1948年大阪府生まれ。70年甲南大学文学部英文科卒業。同年、大阪万国博覧会国連館VIPコンパニオンとなる。73年銀座テーラーグループの後継者、鰐渕正夫氏と結婚。92年銀座テーラーグループに入社。95年総支配人、2000年、3代目社長に就任。(写真:菊池一郎、以下同)

鰐渕祥子専務:社長から打診されたときは、ポジティブな気持ちだけだったと言えば嘘になります。ただ、私たちの会社では「決めたら前に進むしかない」という考え方が浸透しています。それに、この仕事を社内で担えるのは私しかいません。ですから、「やるしかない」と思って引き受けました。

 会場の事前視察や交渉、サウジアラビアの文化の理解など、やるべきことが目白押しで、正直、運営は大変でした。私は留学経験があったので、英語にさほど抵抗はありませんでした。とはいえ、仕事のメールを送っても、返事が非常にゆっくりだとか、小さなことも含めて、両国の間では文化や考え方の違いが当然あります。海外の人たちと仕事をしたことは初めてだったので、コミュニケーションの面で苦労が絶えなかったのは事実です。でも、いい経験になり自信につながりました。

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長