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ダイバーシティ推進には、不満や嫉妬への対処を

  • 久世 浩司=ポジティブサイコロジースクール代表

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2014年12月8日(月)

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 前回のこのコラムでは、怒りや不安などのネガティブな感情を生じさせる思考パターンを「思い込み」と呼びました。

 私たちは皆、何らかの思い込みをもっています。それは職場で知らず知らずのうちに形作られたものもあれば、子供の頃に家庭や学校で刷り込まれたものもあります。思い込みが人間関係や逆境、予想外の出来事がきっかけとなって呼び覚まされ、怒りや憂鬱といったネガティブな感情を誘発し、時に役に立たない行動の原因となってしまうのです。後になって「なんでこんなことをしてしまったのだろう?」と自分の衝動的な行動に驚き、後悔した場合は、思い込みがその原因となっていることがあります。

 今回は、思い込みの詳細なパターンとその対処法について解説します。

 同じ出来事を目にしても、人によって反応が異なることがあります。

 その違いは、特にストレスフルな出来事に対して見られます。なぜなら、心に刷り込まれた「思い込み」のパターンが人によって異なるため、思い込みが影響して表れる感情や行動が違うものになってしまうのです。

 例えば、30代の女性社員が抜擢されて、責任のあるリーダー職に就いたとします。その人事の発表を目にした社員からは、別々の反応が見られることがあります。

 1つ目が「よかった」とそのニュースを受け入れ、歓迎する反応です。同僚や後輩、元上司などが、その人の頑張りを認め、仕事の能力と成果が会社から評価されたことを賞賛するポジティブな反応です。

 私が長く勤務した外資系企業では、昇進・昇格のアナウンスメントは書面での発表の前に、本人が所属する部署のメンバーを一堂に集めて行うのが通例でした。恥ずかしさと同時に誇りを感じるキャリアの節目の瞬間です。発表の際には「Well deserved promotion!」と伝えることが多くありました。「あなたは昇進するだけの価値のあることをやってきたからね!」という意味をその言葉は含んでいます。親しい仲間や先輩にそのようにたたえられると、新しい仕事に挑戦しようという意欲が湧くでしょう。

「べき思考」と「減点思考」

 一方、賞賛とは別の反応が見られることがあります。「なぜあの人が昇進するのか!」という声にならない批判的なリアクションです。抜擢された女性社員に対しての羨望や、人事を決定した会社の上層部に対しての不満やイライラなどのネガティブな感情です。

 これが今、ダイバーシティ政策を進める組織の中で目に見えない壁となっているようです。女性活躍推進を進めていきたいという会社の方針は理解できても、いざ自分の同期や年次が近い女性社員が昇格したというニュースを目にすると、ショックを受ける人が少なからず存在するのです。

 こうした場合の思い込みのパターンとして、第1に「べき思考」が考えられます。何が公正で正しいかを気にして、自分の意見を曲げない人の持つ思い込みです。

 「女性活躍推進」という名の下、他の社員よりも早期に抜擢されたと感じたのでしょう。その方針に対して「それはアンフェアだ。おかしい」「そんなことはすべきでない」という「べき思考」が頭の中で繰り返され、不平不満や憤慨といった怒りを伴うネガティブ感情が誘発されたのです。

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