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ファッション業界は斜陽産業?

専門学校はチキンレースに突入している

2014年12月10日(水)

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 先日、専門学校を運営する株式会社バンタンをドワンゴが買収した。繊維・衣料品業界の人間ならバンタンといえば、ファッション関係のバンタンデザイン研究所を思い浮かべる。

 筆者も含めて多くの繊維業界人は、「ドワンゴが買っても意味がないだろう? 第一、ファッション専門学校は斜陽産業だ。どうしてわざわざ」と思ったが、バンタンはファッション関係のバンタンデザイン研究所以外に、飲食のレコールバンタン・キャリアカレッジ、漫画・アニメ・ゲームのバンタンゲームアカデミーなど、12スクール1プログラムを展開している。他業種の人から「ドワンゴだからゲームアカデミーが目的なんじゃないですかね?」と指摘され、なるほどと納得した次第なのだが、ファッション専門学校はそれほどの斜陽産業である。

 以前にもご紹介したことがあるが、全国のファッション専門学校に通う総生徒数は現在1万2000人ほどだといわれている。全学年を合わせてもたったそれだけしかいない。ファッション専門学校生は希少種になってしまっている。

 一般の4年生大学の場合、有名校は自校ウェブサイトに総生徒数を明記している。有名私立大学なら2万~3万数千人の在校生がいる。年間授業料を掛けるとその学校のおおよその年間売上高がわかる。

 ファッション専門学校の場合、ほとんど総生徒数は公表されていない。なぜなら有名私立大学ほど生徒数がいないからだ。生徒数を隠しあうのがファッション専門学校の特性である。大阪府下に限定して話を進めてみる。大阪府下で最大のファッション専門学校の現在の総生徒数は、1000人未満だとされている。900人強くらいが実数に近いのではないか。二番手の学校で数百人、3番手だともう少し減る。大阪府下で数百人規模の生徒数を抱えるファッション専門学校はこの3校しかない。あとの学校の総生徒数は数十人とか20~30人とかそんな程度である。一番多いところで100人くらいだろう。

 ファッション専門学校も各校で授業料の設定が異なるが、1番手と2番手の学校は同じ金額設定なので、だいたい年間授業料100万円(実際にはもう少し安い)と考えると、1番手の学校の年商は9億円強~10億円弱となり、2番手の学校は数億円となる。

 ファッション専門学校の年間収入というのはこのくらいの水準であり、世間が思っているほどの収入は確保できていない。

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「ファッション業界は斜陽産業?」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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