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「池上解説」のコツはそれですか!

池上彰さん&増田ユリヤさんと教科書鼎談(2)

2014年12月18日(木)

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 「成毛さん、私も第一教科書に教科書を買いに行きましたよ」。声の主は池上彰さんだ。現代の「知の巨人」も教科書探偵だったとは! そんなわけで、池上さんと、元高校教師の増田ユリヤさんと教科書をめぐる特別鼎談、第2回です。(前回から読む)

池上 彰(いけがみ・あきら)さん
ジャーナリスト
1950年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。社会部記者として経験を積んだ後、報道局記者主幹に。94年4月から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役として、様々なニュースを解説して人気に。2005年3月NHKを退局、フリージャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活躍中。2012年4月より、東京工業大学リベラルアーツセンター教授として東工大生に「教養」を教えている。当サイトにて『池上彰の「学問のススメ」』連載中。(写真:大槻純一、以下同。撮影協力:ポプラ社)
日経ビジネスオンライン連載から生まれた『池上彰の教養のススメ』。好評発売中です

池上:中学・高校の地理や世界史には、Greekはギリシャなのかギリシアなのかという問題がありますが、私は大学の講義ではマスコミで使われている言葉を使うと最初に断っています。イスラームではなく、イスラム、スンナではなくスンニで講義をしますよと。

増田:教科書はイスラームなんですよね。昔はイスラムだったのが、これもあるときから突然、イスラームになりました。

池上:オスマン・トルコもオスマン帝国に変わりましたね。成毛さんはどっちで習いましたか?

成毛:覚えてないです(即答)。

トルコ人だけじゃなかった

増田:おそらく、オスマン・トルコだったのではないかと思います。

成毛:オスマン・トルコというのはもともと、どういう意味だったんですか。

増田ユリヤ(ますだ・ゆりや)さん
ジャーナリスト
1964年、神奈川県生まれ。高校の日本史や世界史、現代社会の講師をしながら、NHKテレビ・ラジオのリポーターを務める。日本テレビ「世界一受けたい授業」にも出演。日本と世界の教育現場の取材を積み重ねている。フィンランドやフランスでの取材を続けるうちにフランス人の知人が増え、フランス女性の生き方を取材するようになり、当サイトにて『ちゃんと稼いで楽しく生きる「女の道」』を連載。

増田:トルコ人のオスマン一世が建国したからオスマン・トルコと言われていたのですが、最近は、いろいろな民族が住んでいたことが考慮されて、トルコの文字が外れ、オスマン帝国と言われるようになりました。

池上:トルコ人だけじゃなかったということですね。

成毛:しかし、増田さんは世界史の先生だったのだから当然としても、池上さんも世界史にとても詳しいですよね。高校時代は世界史をとっていたんですか。

池上:それが、山川の世界史の教科書を見た途端に世界史が大嫌いになりました(笑)。

成毛:あらら。どうして。

池上:固有名詞の羅列ばかりで、因果関係や大きな流れがまるでわからなかったからです。アジアの歴史とヨーロッパの歴史と南北アメリカの歴史に横串が刺さっていなかった。

成毛:よくわかります。

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「「池上解説」のコツはそれですか!」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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