• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

なぜ宝くじはギャンブルの覇者でいられるのか

2014年12月19日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 年末ジャンボ宝くじの季節がやってきました。派手なテレビコマーシャルを見ると、師走の恒例行事の一つになっていると感じさせられます。

 ところが少し考えてみると、サマージャンボ、オータムジャンボと、宝くじは年中売られていることに気付きます。正月になれば新春初夢宝くじがあるわけで、あわただしい限りです。

 実は宝くじは日本のギャンブルの覇者とでも言うべき存在です。なんといっても圧倒的な参加人口を誇ります。2010年と少し前の調査ですが、宝くじを買う習慣がある人口は5787万人、18歳以上の全人口の半分強を占めています。また、過去に一度でも宝くじを購入したことがある人は推定人口で8344万人、全人口の78.5%に達しています。

 ギャンブルをする人口に関してみる限り、宝くじは国民的ギャンブルと呼んでよいでしょう。売り上げで日本最大のギャンブルであるパチンコの人口を見ると、ピークは2004年の2160万人で、2012年には約半分、1270万人にまで減少してしまいました。競馬人口のデータは未整備のようですが、ヘビーユーザーが多く、実質は数百万人程度と言われています。

 売り上げにおいても宝くじは不況の影響を受けながらも善戦しています。2005年に1.1兆円の売り上げを記録してから下落傾向に転じ、2010年に0.91兆円まで落ち込んだものの、ピークからの落ち込み率は17%減です。2012年も0.91兆円の売り上げを維持しました。

 これに対し、パチンコは1995年に年間30兆円もの売り上げがあったものの、2011年には37%減、19兆円まで落ち込んでいます。競馬は1997年の売り上げ4兆円が2012年には42%減の2.3兆円になりました。

 売り上げ額はパチンコや競馬のほうがまだまだ大きいですが、宝くじの落ち込み率はパチンコや競馬の半分程度にとどまっています。なぜ宝くじは強いのでしょう。

割が悪いにも関わらず、宝くじは売れる

 宝くじはギャンブルとして割がいいのでしょうか。まったく逆です。公営ギャンブル(地方競馬、競艇、競輪、オートレース)のほうが宝くじより良心的な設計がされています。

 恒例のジャンボ宝くじで、1等3億円を目指して1枚300円の宝くじを買ったとしましょう。3億円を夢見て払った300円は妥当と言えるでしょうか。

 ジャンボ宝くじで1等が当たる確率は1000万分の1、前後賞を含めても1000万分の3。1等の期待値は3億円の1000万分の1、すなわち30円。これに対する300円は割高です。

コメント2

「野口真人の日常経済学~カジュアル・エコノミクスの勧め~」のバックナンバー

一覧

「なぜ宝くじはギャンブルの覇者でいられるのか」の著者

野口 真人

野口 真人(のぐち・まひと)

プルータス・コンサルティング代表取締役

1984年に京都大学を卒業、富士銀行に入行。1989年JPモルガン・チェース銀行入行。ゴールドマンサックス証券を経て、2004年にプルータス・コンサルティングを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック