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なぜ、21世紀の戦略は、「アート」になっていくのか?

2014年12月22日(月)

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「戦略」という言葉の真意

田坂教授は、著書『知性を磨く 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社新書)の中で、これからの時代には、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「7つのレベルの思考」を垂直統合した「スーパージェネラリスト」が求められると言われています。
 そこで、第8回から、この「7つのレベルの思考」を一つずつ取り上げ、それぞれのレベルの思考を深め、それぞれのレベルの知性を磨く方法について、述べて頂いていますが、今回は、第四の「戦略」のレベルの思考を、いかに深めていくべきか、ですね?

田坂:そうですね。今回は、「戦略」のレベルの知性をいかに磨くかです。

 ただ、ここまで、「思想」「ビジョン」「志」、それぞれのレベルでの知性の磨き方を語ってきましたが、実は、「変革の知性」という意味では、この「戦略」のレベルの知性が、極めて重要なのです。

なぜでしょうか?

田坂:当然のことながら、深い「思想」を学び、明確な「ビジョン」を描き、高き「志」を抱いただけでは、「現実」を変えることはできないからです。

 「現実」を変えるためには、何よりも、優れた「戦略」が不可欠なのです。

 しかし、優れた「戦略」を創造するためには、そもそも、「戦略」とは何かを理解しておかなければなりません。

「戦略」とは何か、ですか……。「戦略」とは、「戦い」に勝つための「策略」のことではないのでしょうか?

田坂:「戦略」とは、「戦い」に勝つための「策略」のこと……。たしかに、その定義は間違った定義ではないのですが、もし我々が、「戦略」のレベルの知性を磨こうと思うならば、実は、全く違った定義を心に置いて見る必要があるのです。

それは、どのような定義でしょうか?

田坂:端的に言いましょう。

 「戦略」とは、「戦い」を「略く(はぶく)」こと

 その定義を、心に置いて見る必要があるのです。

 すなわち、「戦略思考」とは、「いかに戦うか」の思考ではなく、「いかに戦わないか」の思考に他ならないのです。

「いかに戦うか」ではなく、「いかに戦わないか」の思考ですか……?

田坂:ええ、そうです。このことは、この「知性を磨く」というテーマでの連載を読まれる読者であれば、納得されることでしょう。

 なぜなら、真の知性とは、「戦って相手を打倒し、勝つ」ことに価値を置くのではなく、「無用の戦いをせずに、目的を達成する」ことに価値を置くからです。

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「なぜ、21世紀の戦略は、「アート」になっていくのか?」の著者

田坂 広志

田坂 広志(たさか・ひろし)

多摩大学大学院教授

1974年東京大学卒業、81年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。米シンクタンク客員研究員などを経て、2000年多摩大学大学院教授に就任。2011年3~9月、東日本大震災に伴い内閣官房参与に就任

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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