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アフリカ大陸のファッショニスタ・ベルトを行く

西アフリカの着倒れ文化に潜在するファッション産業

2014年12月25日(木)

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 私見では、アフリカで最も美人が多いのはセネガルである。東の美人国エチオピアも捨てがたいが、「美しくあることへの熱心さ」も加味すれば、西のセネガルに軍杯が上がる。道を歩いていると、思わず振り返ってしまうような女性によく会う。長い手足、高い腰、ほっそりした小顔に切れ長の目。そしてなにより装いが素敵なのだ。

 マーケットでプリント生地を買ってきて、お気に入りの仕立屋でオーダーメイドして作る彼女たちの衣装は、細かいところまで凝っている。袖先にビーズが施してあったり、Aラインの広がった形の裾にフリルが入っていたり、絶妙にアシンメトリーだったり。スタイルブックを参考に自分で考えてオーダーする。共布で、頭に巻く布やバッグ、靴も作る。東京で売られていてもおかしくない、モダンでエレガントなこだわりのある服装は、さすが「セネガルの着倒れ」と言われるだけある。

 セネガルから南東に約2000キロ離れたガーナも負けてはいない。ガーナ版「セックス・アンド・ザ・シティ」と呼ばれる「An African City」というウェブ上のドラマがある。ガーナの首都アクラに暮らす、仕事を持つイマドキの5人の女性が、恋や人生やおしゃれの本音をあけすけに話すという本家と似たコンセプトのドラマだが、本家同様、女性たちのおしゃれが注目の的だ。

An African Cityに登場する5人の女性(An African Cityウエブサイトから)

 オーダーメイドで仕立てたエレガントなプリント布のノースリーブドレスに、ブランドバッグ。スタイリッシュでクールなヨーロッパスタイルのスーツに、13センチヒールと存在感のあるアフリカ風アクセサリー。ガーナの伝統的な衣装と、欧米の洋服が混ざり合う。

 登場人物は裕福で海外経験もあるという設定だが、ドラマで脇に写っている一般のガーナの人たちを見れば、主役たちのおしゃれ度ともそうかけ離れていないのが分かるだろう。ドラマの中の町並み、暮らしぶり、レストランも、アフリカの都市中間層のリアルな生活のままだ。

 女性だけではない。コンゴ共和国やコンゴ民主共和国には、「サプール」と呼ばれる男性たちがいる。ゴルチェやルイヴィトンといった欧米ブランドのスーツとタイ、靴でダンディに決める人たちだ。その色彩バランスとエレガントさは、舗装されていない道やバラックの粗末な家々が立ち並ぶ環境の中、ロックでアバンギャルドでさえある。それもそのはず、もともとは反植民地的な社会運動の流れを汲んでいるのだ。ビール会社のギネスがキャンペーンに使用し、日本でもNHKの番組で放映された。

コンゴ共和国の「サプール」のイメージ(ギネスの広告から)

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「アフリカ大陸のファッショニスタ・ベルトを行く」の著者

梅本 優香里

梅本 優香里(うめもと・ゆかり)

アフリカビジネスパートナーズ パートナー・共同創業者

コンサルティングファームに勤務後、アフリカに特化したコンサルティング会社であるアフリカビジネスパートナーズを創業。日本企業のアフリカ進出に関わる支援を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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