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今年こそ、常識を疑ってみよう!

「日本の常識、世界の非常識」を体感できる本

2015年1月5日(月)

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 読者のみなさん、明けましておめでとうございます。月に一度の読書コラムです。仕事始めはいかがでしょうか。

 年の始めで気持ちも改まっていることでしょう。仕事が始まると、ついつい、「今月の目標を達成しよう」とか、「今期の目標はこうしよう」とか、短期的な目標にばかり思いをめぐらせがちですが、お正月ぐらいはもう少し、長期的な視点で、いろいろなことを考えてみてはいかがでしょうか。

 考える時に何が大きな力になるかと言えば、正しい知識を得ることです。知識を咀嚼して、自分の頭で考えて、自分の言葉でまとめてアウトプットしてみなければ、物事を本当に考えたことになりません。そんな気づきをもたらす良書を紹介します。

トンデモ論を排した、正しいデータと誠実さ

 新年にお薦めの一冊目は、東京大学大学院理学系研究科教授の早野龍五さんと糸井重里さんによる『知ろうとすること。』です。

 東日本大震災によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故。情報が錯綜する中で、事故直後から専門家としての立場からツイッターで情報発信を続けた早野さんと糸井さんがツイッターを通じて知り合いました。それから3年、改めて事故を振り返った本です。

 ベンチャー企業経営をする筆者のもとにも、多くの情報が寄せられました。中には、放射能汚染のリスクが高いから、従業員を東京からすぐ避難させたほうがいいと助言してくれる人もいました。筆者が通常通りの業務を続けようと決断した最大のよりどころになったのは、実は早野先生のツイッターでした。本書を読んで、この国にはまだたくさんの希望がある、と心を洗われました。「正しい方を選ぶときに考え方の軸になるのは科学的な知識」「(トンデモ論に対しては)正しいデータを出して、誠実でゆるぎない態度で撃破する」その通りです。

 知ろうとすることは本当に重要です。それは専門家にとっても同じことです。特に、未曾有の出来事に直面したときこそ、謙虚に現実を見極める姿勢が求められます。早野さんは本書でこう言います。「端的にいえば、自分が研究したり、発言したりする分野において、過去に何が起きて、いまどこまでがわかっていて、どこからがわかってないかというようなことは、勉強しなくちゃいけない。それは必須です」。

コメント1件コメント/レビュー

幅広く立体的な読書から見識の深さが養われるのですね。いつも楽しみにしております。(2015/01/19)

「出口治明の「ビジネスに効く読書」」のバックナンバー

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「今年こそ、常識を疑ってみよう!」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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幅広く立体的な読書から見識の深さが養われるのですね。いつも楽しみにしております。(2015/01/19)

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日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授