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未来を担う若者に託す経営論――サイゼリヤ会長・正垣泰彦氏

第1回 理念の通りに経営すれば会社はうまくいく

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2015年1月5日(月)

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 将来、自分に合った仕事に就けるように、仕事のやりがいや経営者の思いを高校生の仲間たちに伝えたい。そんな活動を始めた現役女子高校生たちを、「日経トップリーダー」は2014年から応援してきた。サイゼリヤの正垣泰彦会長に「企業理念は何のためにあるの?」「なぜ料理が安いの?」と本音の質問をぶつけたインタビューを3回に渡ってお届けする。
(聞き手は品川女子学院高等部2年の土田千晴さん、山本杏菜さん 、インタビュー写真は共立女子高等学校2年の吉田有沙さん、成澤真子さん)

土田:本を読んだり、いろいろな人のお話を聞いたりするなかで、会社にはそれぞれ大事にしている「企業理念」があることを知りました。私たちもよく利用するんですが、まずサイゼリヤの企業理念について教えてください。

正垣泰彦(しょうがき・やすひこ)氏 サイゼリヤ会長。1946年兵庫県生まれ。1967年東京理科大学在学中に洋食店を譲り受け、翌68年にイタリア料理店として再オープン。低価格メニューを武器に事業を拡大し、現在海外を含め約1200店舗を展開する。2009年より会長を務める(写真・共立女子高等学校2年の吉田有沙さん)

正垣:最初からすごく大きなテーマだね。まず、人間は何のために仕事をするのか?ということなんだけど。みんな、いい大学に入っていい会社に入って、お金をもらって、幸せになりたいと思うじゃない。それは全部自分のためだよね。でも、違うんだよ。

 例えばここにペンがある。なんでペンだと分かるかというと、姿・形がペンだからだよね。

なぜ「企業理念」が必要なのですか?

土田:はい。

正垣:このペンは、ペンとして役に立つから使われる。世の中に存在するものはすべてそう。では、人間は何のために存在していると思う?

土田:え、役に立つため、ですか?

正垣:その通り。学校で勉強するのも、役に立つため。じゃあ、どうやって役に立てばいい?

 人間はペンと違って容姿も能力も違う、得意・不得意もあるよね。だから、自分自身がどう役に立ちたいかがすごく大事なんですよ。自分がいっぱい給料をもらって、おいしいものを食べて、いい家に住んで、いい洋服を着て、ということよりも、「人の役に立つ」ということを先に考える。この考え方がサイゼリヤの基本理念なんです。

土田:「人のため・正しく・仲良く」という言葉を掲げていますね。

正垣:なぜこの言葉を企業(基本)理念にしているかというと、人間って口では「人のため」って言うけど、実際にはなかなかできないからなんです。

 なぜか? それは、人間は習慣によって行動しているから。つまり、日々の生活の中で、例えば目の前にお菓子があったら自分だけで食べちゃう。あるいは自分のために優しくしてくれる人はいい人、自分の不利益になる人は悪い人だと考える。自分が先になると、世の中がありのままに見えなくなる。全部自分中心に見えてしまう。ほとんどの人が、人のためより自分が先になっちゃう。私だってそう。

山本:そうなんですか?

正垣:口では自分のためではなく「人のため」とか「世の中で役立つため」と言ったって、私だってそんなこと完璧にはできていない。できないから、何かあるごとに「自分がサイゼリヤを経営しているのはお客さんに幸せになってもらいたいからだ」って思うことにしている。何かにぶつかったときはいつもそう思って、それに合った行動をとってきた。

 大事なお客さんが、大事なお金と時間を使って、サイゼリヤを選んで来てくれている。だけど、サイゼリヤに行ったっておいしくない、何かおかしなものを作っていたぞ、なんてなると、必ずお客さんは来なくなる。そのときは、お客さんのためにやっているのにと言って反省して、みんなで本気で理念に沿って考えてやっていると、またお客さんが来てくれて……。それでお店がどんどん出せるようになった。

土田:ええ、そうなんですね。

正垣:企業理念通りにやっていると、結果は自然に出る。自分では利益を上げることよりも、お客さんに喜んでもらいたいと思っていた。初めの頃は、お客さんが1日に10人も来なかったんだけど、今、年間で約2億人、1日平均して約60万人が来店してくれているんですよ。

土田:え、2億人ですか?

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官