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2015年、攻勢に出るトヨタとホンダ

新型プリウスと軽スポーツカーに注目

2015年1月6日(火)

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トヨタ自動車の現行型「プリウス」

 皆様、あけましておめでとうございます。昨年は当コラムをご愛読いただき、ありがとうございました。今年も読者の皆様にとって佳い年になりますように。引き続き、本コラムをよろしくお願い致します。

 さて、年が明けて1回めとなる今回は、2015年の自動車業界の話題を占ってみたい。2015年は、様々な意味で、トヨタ自動車とホンダの攻勢が目立つ年になりそうだ。まずトヨタの最大のトピックは、秋に予定されているといわれる「プリウス」の全面改良だろう。それは単に、「アクア」(トヨタ)、「フィット」(ホンダ)に次ぐ日本で3番目に売れているクルマの全面改良だからということだけではない。

ハイブリッドシステムはどう進化するか

 第一の注目点は、これまで3代のプリウスが採用してきたハイブリッドシステムの構成を全面的に変更すると予想されることだ。トヨタは、すべてのハイブリッド車で、基本的にプリウスと共通の構成のシステムを採用している。プリウスのハイブリッドシステムを全面的に刷新するということは、今後のトヨタ全体のハイブリッドシステムが刷新されることを意味する。

 これまでプリウスが採用してきたハイブリッドシステム「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」は、エンジンの駆動力とモータによる駆動力を遊星歯車機構により合成して駆動輪に伝える仕組みだ。通常のガソリンエンジン車のような変速機を持たず、エンジンとモータの駆動力の比率を遊星歯車機構で変えることにより変速する。

 THSは、独立した変速機を持たないシンプルな機構にできるのが特徴だが、高速走行時にはモータの駆動力の比率を高めなければならないという課題があった。モータを駆動する電力は、エンジンで発電機を駆動することで生み出しているが、エンジンで発電するとき、およびモータで駆動力を生み出す時の2段階で損失が発生するため、エンジンで直接駆動輪を駆動するよりも効率が低い。

 中低速域はエンジンの効率が低い運転領域であるため、この損失を考慮しても、エンジンで発電機を回して、生み出した電力でモータで駆動したほうが効率的だが、高速走行時はエンジンの熱効率が高いので、エンジンで駆動輪を直接駆動したほうが燃費が良くなる。また、高速走行時にはモータの駆動力の比率が高まるので、モータ自体の出力を高めなければならないという課題もあった。実際、プリウスには出力73kWの1.8Lエンジンに、出力60kWのモータが組み合わされているのだ。

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「2015年、攻勢に出るトヨタとホンダ」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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