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寺とコンビニ、どちらが多い?

数字でたどる宗教の系譜(上)

2015年1月14日(水)

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 寺とコンビニの数はどちらが多いか、ご存知だろうか。

 文化庁の『宗教年鑑2013年度』によると、全国に寺院は7万7342カ寺存在し、僧侶は約33万8895人に上る。

 一方で日本フランチャイズチェーン協会が発行する『コンビニエンスストア統計調査月報(2014年10月版)』は、全国のコンビニ数を5万1476店と報告している。寺院のほうが2万5000軒以上、多いのである。

 だが、我々はコンビニほど、寺を必要としているだろうか。

 都会に住んでいれば、あまり寺を意識して生活することは少ない。生活レベルが保たれ、幸福が得られるのであれば、どこに仏教を求める理由があるだろう。

僧侶専門の人材派遣会社も

 気付けば「死後」は、“誰でも買える”時代になっている。

 仮に大切な人が亡くなったとしても、葬儀社に電話1本すれば、お墓の面倒まで見てくれる。そこに必ずしも寺や僧侶が、主体的に介入する必要はない。

 葬儀社の「雇われ僧侶」なるものが既に現れている。数年前から僧侶専門の人材派遣会社が存在し、そこに登録する僧侶が葬儀会場や墓地に派遣され、経を読んで、さっさと帰っていく。依頼主と僧侶とは1回限りの関係で、後の寺檀関係を構築することもない。

 派遣会社に登録する僧侶の多くは、自坊の檀家が少なくて「食べていけない住職」や、一般企業に就職できない寺の子弟たちである。

 寺の貧困が、結果的に民間の葬祭業者を利し、さらに寺が困窮するという悪循環に陥っている。

 だが、「それはお寺さんが経営努力をしてこなかったから。寺がなくなっても困らない」という冷めた人は、多い。

 だったら、社会から寺が消滅しても何ら問題ないのではないか――?

 この問いに対しては次回、本当に寺が消滅してしまったある地方都市の例を詳細にリポートすることで、答えを探ってみる。その前段階として今回は、全国の寺院分布図を元に、江戸期以降の仏教史を概観しておきたい。

江戸時代、徳川家の菩提寺として栄華を極めた増上寺

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「寺とコンビニ、どちらが多い?」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

日経おとなのOFF副編集長、浄土宗僧侶

京都市景観市民会議委員(2016年)、佛教文化学会会員。 1974年生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社へ入社。2005年日経BP社に入社。日経ビジネス記者などを歴任。2016年4月より日経おとなのOFF副編集長。浄土宗僧侶の顔も持つ。正覚寺副住職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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