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「町工場がもうダメ」なんて誰が言ってんだ!

東京都大田区・下町経営者対談(前編) 細貝淳一・マテリアル社長×野村伯英・南武社長

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2015年1月16日(金)

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 日本のものづくりの代名詞といえる東京都大田区の町工場。工場の数が減り、衰退が危惧される中、アルミの販売・加工会社のマテリアルと金型用油圧シリンダーメーカーの南武が元気だ。マテリアルの細貝淳一社長は、大田区の町工場が作ったボブスレーの冬季オリンピックでの使用を目指す「下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会」の初代委員長。南武の野村伯英社長もプロジェクトに協力した。挑戦を続ける2人に社員のやる気を高める秘訣を聞いた。

細貝社長と野村社長の会社は技術力に定評があります。現場を盛り上げるために日頃、どのように社員と接していますか。

野村:細貝さんは人を乗せるのがうまい。社員も外注先の人も、「~ちゃん」と呼ぶんですよ。あれをやられると社員は、社長に親近感を覚えると思いますよ。

細貝:僕は意外と策士ですから。毎朝1時間を割いて約30人の社員一人ひとりに声を掛けて話を聞きます。「お前今日、二日酔いじゃない?」とか言ってね(笑)。そこからいろんな現場の生の情報が入ってくる。

ほそがい・じゅんいち
1966年東京都生まれ。アルミの販売・加工などを手掛けるマテリアル社長。定時制高校に通いながら職を転々とした後、92年に会社を設立し、社長に就任。妻と2人でスタートした。従業員約30人。下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会初代委員長を務めた(写真:菊池一郎、以下同)

 この前も朝、24歳でマシニングセンターの一級技能士の資格を取った社員と話をしていたら、改善提案が上司に却下されていることが分かりました。油の吸収シートなど、3つの道具や機械を購入すれば、工場を清潔に保つことができて、掃除に必要な人件費が削減できるというものでした。しかし、費用対効果がはっきりしないから、上司が首を縦に振らなかったのです。

 全部でいくらかかるか聞いたら9万円だったので、「よし分かった。お前今回一級技能士の資格を取ったから、お祝いとして10万円の枠をやる。自由にやってみろ。ただし、手続き上の問題があるから、上司は俺が口説いておくよ」と言いました。やる気につながったと思います。若手は意外とそういうことを待っている。

町工場には組織ありきではない柔軟性がある

野村:やっぱり町工場は目が行き届く良さがあります。組織が先にありきではない柔軟性がありますから。

細貝:あうんの呼吸というか、気配りというか、日本人の一番得意なところを生かせる組織づくりをしたほうがいい。相手を思いやるようになると、次の工程の人に仕事を渡して「これやっといてね」と頼んだときのインターバルがどんどん短くなる。渡すほうも受け取るほうも相手のことを考えるから。それがスピードになって経営に生きていく。

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