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性格が出るのは運転も経営も同じ?

運転マナーの違いから読み取る日米独の経営

2015年1月20日(火)

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 新年、明けましておめでとうございます。今回のコラムは、運転マナーと経営者の性格という、一見無関係に見えるテーマでお話をしたいと思います。これを読んでいる皆さんはおそらく、自分が熟練したドライバーだと信じているのではないでしょうか。

 ほとんどの人はそう考えるものです。そして経営者の方も、自分はよい経営者である、と思っているのではないでしょうか。それでは、運転マナーの特徴を国際比較することから、経営者の性格がどう読み取れるのかについて、考えていきたいと思います。

 例えば、以前からお話しているドイツの経営の特徴も、ドイツ人の運転マナーに照らして考えると面白いことが分かります。制限速度がない道路では、ドイツ人は車を飛ばします。彼らにとって、速く運転することは、効率的だからです。

 また、意味があると感じる限りルールに細かく従うドイツ人だからこそ、速度無制限区間があるドイツの高速道路、アウトバーンが成り立ちます。

 例として、一番速度の遅い右側車線(日本では左側車線)で車を追い越すことは禁止されています。これはとても危険と考えられているからです。アウトバーンの右側車線で追い越すドイツ人を見ることはありません。

 そして経営面においてもドイツ企業は、ルールがない場合は猛スピード、ある場合は制限速度いっぱいで行動を起こします。また、ドイツ人の運転はとてもせっかちで、荒っぽいことが多いです。サービス業で働くドイツ人の特徴にも表れていますね。

教習所に通わない米国人

 米国人は、ドイツ人や日本人と違い、自動車教習所に通う必要がありません。多くの場合は、16歳の時に親や知り合いの大人などから運転を習います。交通ルールも少なく、最低限の知識を問うだけの試験に合格すれば16歳から運転できるため、交通ルールをほとんど把握していない米国人もいます。

 米国が常に、世界で最も交通事故死が多い国の1つなのはこのためでしょう。そしてこれは、米国の起業家精神を反映しているという見方もあります。というのは、よし悪しは別として、アイデアがある人なら誰でもビジネスに挑戦する機会があるからです。その結果、成功する人もいれば、失敗する人もいます。

 それでは、日本の運転マナーの4つの特徴、そしてそれがどう経営者の特徴に結びついているか、説明していきたいと思います。

(1) 安全第一

 まずは、私の大好きな日本語である、安全第一、についてお話しましょう。1983年に、私が初めて 日本に来た学生の頃、国のあちこちで「安全第一」の看板を見たことを、よく覚えています。後から調べてみたら、建設会社、とりわけ大成建設がこのスローガンをよく使っていることを知りました。

コメント8件コメント/レビュー

アウトバーンも有料化と制限速度導入が進んでるようですが、全体最適を考えると個人の責任任せだけではダメな部分もあると思いますよ。とは言え日本のような相互監視な社会もちょっとアレですけど。(2015/01/27)

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「性格が出るのは運転も経営も同じ?」の著者

Uシェーデ

Uシェーデ(うりけ・しぇーで)

米UCサンディエゴ大学教授

日本型経済・経営および経営戦略論の権威。主な研究領域は、日本を対象とした企業戦略、組織論、金融市場、政府との関係、企業再編、起業論など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

アウトバーンも有料化と制限速度導入が進んでるようですが、全体最適を考えると個人の責任任せだけではダメな部分もあると思いますよ。とは言え日本のような相互監視な社会もちょっとアレですけど。(2015/01/27)

駐車するときにバックで入れるのは通路のスペースが少なく、操舵輪が前にあるのでバックからの方が狭いところで駐車しやすいからです。アメリカでもピックアップトラックなどは頭からは狭いところに入りにくく、出るときに後ろが見えにくいので、バックで停める人が多いです。アメリカで日本人とアメリカ人を比較したらそういう分析になるかもしれませんが、出身地の地理的条件が違うからです。事故死者比率も平均速度を比較したらどうなるでしょうか。(2015/01/24)

私は米国と中国に駐在、いまはドイツに駐在しているが、その通りと思う点が多かった。私が運転していて感じるのは、日本は過保護だということ。安全第一を名目に、車の少ない直線道路の制限速度が40キロだったり、200m置きに信号機を設置したりまるで幼稚園だ。問題があればすぐ役所のせいにされるからだろう。自己責任の欠如が、財政支出の肥大化にもつながる。アウトバーンを飛ばしたり、アリゾナの砂漠を走っていると、自分の五感が冴え、生命力が満ちてくる。それを忘れてしまえばただの家畜だ。(2015/01/23)

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