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トヨタが同性カップルを支援する時代

市場は性的マイノリティーを歓迎する

2015年1月21日(水)

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先進的と評されたトヨタのCM

 1人の美人が停車したクルマのなかで、興奮気味に電話をかけている。「ハニー、聞いて。最高のクルマと出合っちゃったの。ほんとうに最高なの。一目惚れしちゃって。それで私なんと、そのクルマを買っちゃったの。私、そのクルマで家の前にいるの。早く見に来て!」

 配偶者がスマートフォンを耳にしたままドアを開ける。驚きの顔、そして2人に笑みが溢れる。なんて最高のクルマだろう!

 よくあるCMのように思える。

 たしかに、ありがちなクルマのCMかもしれない。しかし実際の動画を見ていただくと驚くだろう。1つは、そのドアを開ける配偶者が女性であることと、もう1つは、米トヨタが作成したものだからだ。なお、雰囲気がわかるように超訳した。

 このCMは同性婚カップルの生活を切り取ったもので、最後には「Really Different(ほんとうに違う)」と大きく流れる。自動車ビジネスは大衆を相手にする。少なくともターゲットとなる購買層にむけ最大公約数的なCMをつくる。しかし、いわば性的少数者を主役にし、しかもそれがトヨタ(正確にはトヨタのディーラー)によるものだとは、現代の象徴なのかもしれない。一度ご覧になるのを勧める。

 そのほか、米GMのシボレーも様々な愛の形をCMに注入し、それを「The New Us(新たな私たち)」と呼んだ。このCMには民族や肌の色、年齢や性別も多様な家族が出てくる。同じく、多種多様な家族をサポートする企業イメージを定着させたいに違いない。これもリンク先のCMをご覧になることを勧める。なるほど、このように多様性を認めることこそが、コカコーラでいうところの「America the Beautiful(美しき米国)」らしい。

老舗ティファニーの決断

 このところ、ティファニーの広告が米国で話題になっている。その広告では、ゲイカップルを全面に出し、彼らの婚約指輪を掲げた。同社はこれを“Will You?”キャンペーンと呼び、多様な価値観を持つ人々を顧客対象とする姿勢だ。

 これまでの178年の歴史の中で、同社は初めてゲイカップルを広告にとりあげ、同性婚約(same-sex engagements)は1つの愛の形であると宣言した。伝統ゆかしい老舗企業がとりあげたことは、なるほどこれまた時代の象徴といえるのかもしれない。日本ではさほど知られていないアパレルメーカーLONDON FOGも、最新広告では同性婚で話題になった男優ニール・パトリック・ハリスを起用した。もちろん一緒に映るのはイケメン彼氏のデヴィッド・バーカだ。

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「トヨタが同性カップルを支援する時代」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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