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どうして“イネイブラー上司”は部下をダメにしてしまうのか?

2015年1月27日(火)

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 「今の景気で目標の達成なんて無理です」「そもそも目標自体が高すぎます」「逆立ちしても達成できない、こんな目標を設定した社長に問題があるのでは」

 こうしたネガティブな発言が現場で繰り返される部署があります。そのような状態であるのに何の対策も打たず、それどころか「どうしても達成できないなら仕方がない」「難しいと当人が言っている以上、無理にやらせるわけにはいかない」などと現場の声に同調する上司がいます。

 次の会話文を読んでみましょう。

○営業本部長:「君のグループは何人いたっけ」

●リーダー:「7人です」

○営業本部長:「ベテランもいれば若手もいるな」

●リーダー:「はい。私より年上の50代が3人。40代は私だけ、後は30代と20代が4人です」

○営業本部長:「7人のほとんどがまだ目標に届いていないな」

●リーダー:「申し訳ありません。入社2年目の子だけです、現時点で目標を達成しているのは」

○営業本部長:「言うまでもないが目標未達成は困る。その現状を漫然と放置しておくのはもっと良くない。常態化しかねないからだ」

●リーダー:「仰る通りです。ただ、色々あってなかなか難しいのです」

○営業本部長:「目標未達成の現状を仕方がない、と君自身が承認していないか」

●リーダー:「そんなことはもちろんありません」

○営業本部長:「先日、イネイブラーという言葉を聞いた。依存症の人の周囲にいて、悪気はなくても結果的に問題行動を続けさせてしまう人をそう呼ぶ。もともとは『何かを可能にするもの』という意味だそうだ」

●リーダー:「依存症と言いますとギャンブルとか薬物とかアルコールとかですか」

○営業本部長:「そう。家族の中にイネイブラーがいることが多いと言われている」

●リーダー:「うーん……。家族の方々だって色々事情がおありでしょう。身内に依存症の人がいて周囲から『強い態度で接しろ』と言われても」

○営業本部長:「難しいかもしれないがそのままでよいのか。何かに依存してしまった人に『会社で嫌なことがあったのなら仕方がない』『お金は私が稼いで何とかするから』と言う家族がいたら君はどう思う」

●リーダー:「いえ、そのままでいいと言っているわけでは」

○営業本部長:「もちろん事情は色々あるだろうけれども何が問題なのかをはっきりさせない限り、本人も家族も前へ進めないと思う」

●リーダー:「はい」

○営業本部長:「話を君のグループに戻すと、メンバーのほとんどは目標未達成の状態に依存しているのではないかな」

●リーダー:「うちのメンバーがですか。未達成に依存するって変でしょう」

○営業本部長:「ギャンブルや薬と違って、わざわざ未達成にしようとしている人はいないだろう。だが『この市況の中でこの目標は高すぎます』『そうそう、無理だよな』と言っている部下はいないか」

●リーダー:「……」

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「どうして“イネイブラー上司”は部下をダメにしてしまうのか?」の著者

横山 信弘

横山 信弘(よこやま・のぶひろ)

経営コンサルタント

CSK、日立製作所を経て、現在アタックスの主席コンサルタント。営業目標予算の2倍の材料を仕込む、組織マネジメント「予材管理」が注目され、コンサルティングのみならず、セミナー講師としても人気を博す。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官