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「畑で婚活」も農業なのだ

元TVマンがひらく農の新世界(1)

2015年1月30日(金)

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 農業とひととの関わりを、プロの農家に限らず、幅広く考えてみたい。日本の農地と農村を守る手がかりをつかむには、「農地は農家のもの」という古い農政の発想を乗りこえる必要があると思うからだ。今回はそのウイングを思い切って広げてみたい。

 1月25日の日曜日。ぽかぽかとした日差しのもと、約40人の男女が東京都国立市のJR谷保駅に集まった。向かう先は、駅から歩いて数分のところにある農園「くにたち はたけんぼ」だ。

 「はい、みんな注目してください」。農園の広場に着くと、スタッフの女性が参加者に声をかけた。「それではいきます。本日の出会いにかんぱ~い」「かんぱ~い」。ジュースの入った紙コップや缶ビールで乾杯すると、参加者たちがいっせいに拍手をした。

 この催しは、結婚情報サービスのIBJが開いた婚活イベントだ。「今日はお餅つきとたこ揚げです。大人になってからはやる機会が少ないと思いますので、みなさん是非積極的に参加してください」。

畑のなかの婚活イベント(国立市、写真はIBJ提供)

東京・国立の牧場で楽しむ「プチ非日常」

 料理の準備が始まった。「みりん入れて」という声にうながされ、ひとりの女性がボトルのふたを開け、そのまま鍋に注ぎ込んだ。その豪快な入れ方にみんな大喜びだ。つぎに男性が、しょうゆをお玉で受けてから鍋に注ぐと、さっきの女性が「そうやるんだ」とちょっとはにかんだ。また大爆笑になった。

農業の新しい可能性をさぐる小野淳さん(国立市)

 「プチ非日常って言うんですかね。こういう場所に来ると、のどかな気持ちになる。だから、パーティーに価値が出る」

 そう話すのは、「はたけんぼ」を運営する「くにたち市民協働型農園の会」で事務局をつとめる小野淳だ。9年前に、テレビ番組の製作会社から農業の世界へと身を投じた。

 プチ非日常――。そう言われてみまわすと、参加者たちが料理に興じている広場の横には馬小屋があり、その向こうには「はたけんぼ」が企業や団体に貸している畑がある。さらにそのまわりを、小野が運営している市民農園やふつうの農家の畑が囲んでいる。

 「こういう場所だと、細かいことにぶつくさ言う気にならないのもメリット。例えば、『こんな鉄板でバーベキューやるの?』って文句を言うのではなく、『アウトドアだからね』ってゆるやかな気持ちになれる」

コメント1件コメント/レビュー

非日常が日常になっても希望がもてる農業になれば素晴らしいのですが、就労者のための農政改革ができるでしょうか。次回に期待します。(2015/01/30)

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「「畑で婚活」も農業なのだ」の著者

吉田 忠則

吉田 忠則(よしだ・ただのり)

日本経済新聞社編集委員

1989年京大卒、同年日本経済新聞社入社。流通、農政、行政改革、保険会社、中国経済などの取材を経て2007年より現職。2003年に「生保予定利率下げ問題」の一連の報道で新聞協会賞受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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非日常が日常になっても希望がもてる農業になれば素晴らしいのですが、就労者のための農政改革ができるでしょうか。次回に期待します。(2015/01/30)

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