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170万円もする軽乗用車2台の価値は?

ドイツ車みたいなムーヴ、アメ車みたいなスラッシュ

2015年2月3日(火)

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「ムーヴ カスタム RS “ハイパーSA”」(上)と「N-BOX SLASH X(2トーンカラースタイル)」(下)。どちらも価格が170万円近い高級な軽自動車だ。(写真提供:ダイハツ工業、ホンダ)

 前回のスズキ「アルト」に引き続き、2回続けて軽自動車を取り上げる。昨年末に軽自動車の新型車が相次いで発売されたこともあるが、なにしろ、2014年は日本で販売された自動車の中で、ついに軽自動車の比率が4割を超えた歴史的な年でもある。この連載も今回で19回目になるが、その中で軽自動車を取り上げたのは今回も含めてやっと4回目。国内での販売比率に比べたらまだまだ少ない。今後も軽自動車を取り上げることは増えるだろう。

 前回取り上げたアルトは、価格が84万7800円からというリーズナブルな軽の代表格だったのに対して、今回は価格が170万円前後と、アルトのベースグレードの約2倍もする「高い軽」の実力と、その価値について考えてみたい。10年くらい前までは、クルマの価格とエンジンの大きさには大ざっぱな比例関係があったと思う。例えば1.3Lエンジン車なら130万円、1.5Lエンジン車だと150万円、2.0L車だと200万円、といった具合である。もちろん、当時でも排気量0.66Lの軽自動車は66万円というわけにはいかなかったが、売れ筋グレードで90~100万円というところだった。

 ところが、今回取り上げるダイハツ工業「ムーヴ カスタム RS “ハイパーSA”」は166万8600円、ホンダの「N-BOX SLASH X」は165万円もする。ホンダ「フィットハイブリッド」のベースモデルの価格が168万1700円だから、これにほぼ匹敵し、ハイブリッドでないフィットの売れ筋グレードである「13G・Fパッケージ」の 142万円に比べれば20万円以上も高い。

 もっともこれは「軽は安いクルマ」という筆者の感覚が古いのだろう。もはや国内販売の4割を占めるとなれば、安いクルマもあれば、高いクルマもあって当然である。むしろ、160万~170万円で装備も機能も充実したクルマが買えて、なおかつ維持費が安いとなれば、お買い得、という見方もできるだろう。

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「170万円もする軽乗用車2台の価値は?」の著者

鶴原 吉郎

鶴原 吉郎(つるはら・よしろう)

オートインサイト代表

1985年日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社、2004年に自動車技術の専門情報誌の創刊を担当。編集長として約10年にわたって、同誌の編集に従事。2014年4月に独立、オートインサイトを設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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