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東レ 日覺昭廣の「戦略的コスト削減」

世界で徹底、“イイワケナシ”(3回目)

  • 日経ビジネス編集部

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2015年2月2日(月)

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 長らく続いたデフレからの脱却とともに、円高から円安へ、原油高から原油安へと、経済環境ではパラダイム転換が起こりつつある。さらに企業経営へと目を向ければ、「IoT(Internet of Things=モノのインターネット)」をキーワードに、「第4次産業革命」の波が押し寄せている。

 こうした大転換期には、過去の慣習や成功体験に捉われず、事業や企業文化を大胆に変革することが求められる。とはいえ、実際の変革には痛みを伴うことも少なくない。リーダーの覚悟や、現場の当事者意識が重要になる。事業構造改革、グローバル化の進展、新技術開発など、様々な分野で会社の変革を促し、成果を挙げてきた経営者たちが“講師”となって、経営論を語る。

(2014年3月24日号より)

独自のコスト管理指標などでコスト削減に成功、最高益を支える。製造プロセスを根本から見直し、製品のコスト競争力を高めてきた。コスト増加を現場で抑制、海外にも日覺流の管理手法を注入する。

(写真=村田 和聡)
日覺 昭廣(にっかく・あきひろ)

1949年兵庫県生まれ。71年東京大学工学部卒業、73年東京大学大学院工学系研究科・産業機械工学修士課程修了後、東レに入社。その後、工務第2部長、エンジニアリング部門長、水処理事業本部長などを経て、2007年6月に副社長、2010年6月に社長に就任した。CEO(最高経営責任者)兼COO(最高執行責任者)。大学時代は少林寺拳法部に所属。趣味はクルマの運転だが、最近は乗る時間がないという。

 おかげさまで、2013年度の営業利益は過去最高の見込みです。好調な繊維事業や炭素繊維事業に目が行きがちですが、実は今回の最高益は全社全員で取り組んだ大幅なコスト削減がなければ達成できませんでした。

 具体的に言えば、2011~13年度の3年間で比例費*1を762億円、固定費*2を489億円の合計1251億円を削減する見込みです。地味で細々とした話に聞こえるかもしれませんが、コスト競争力の強化は重要な経営戦略の一つと明確に位置付けています。

*1 いわゆる変動費。材料費のように売り上げに比例して変動する費用のこと。
*2 人件費や経費のように、売り上げの増減に関係なく発生する費用のこと。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長