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大塚家具、前代未聞のドタバタの顛末

解任6カ月で前社長が復帰

2015年1月30日(金)

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(写真=竹井 俊晴)

 大塚家具は1月28日に開いた定例の取締役会で、前社長の大塚久美子取締役(46)が社長に復帰する人事を決定、同日付で発表した。創業者で父親の大塚勝久会長兼社長(71)は代表権のある会長に専念することとなった。久美子氏は昨年7月の取締役会で突如、社長を解任されたばかり。それからわずか半年で元のサヤに納まるという極めて不可解な展開になった。

 社長解任時にも勝久会長は記者会見すら行わず、解任理由もまともに説明して来なかった。今回も「経営管理体制を強化する」という素っ気ないリリースを出しただけで、久美子社長もメディアの前には姿を現さない。株式公開企業とは思えない対応に終始しているのだ。大塚家具の内部でいったい何が起こっているのか。

営業体制は勝久会長が掌握

 「(久美子氏が)表に出られるはずはありません。社長復帰といっても全権を掌握したわけではないんだから」

 今回の人事では、対立してきた父娘がそろって代表権を持つこととなったが、これで問題が決着したわけではないようなのだ。関係者によると、今回の人事は、あくまでも「当面の体制」ということに過ぎないという。営業体制についてはこれまで通りで勝久会長が掌握。久美子社長は3月末の株主総会に向けた管理体制を担当することになったという。

 これは一体、どういうことか。

 1月中旬に週刊東洋経済が報じたところによると、久美子氏側は勝久会長を含む現体制の一新を求める「株主提案」を検討していた、という。3月の総会に取締役候補者名簿を株主として提出、株主に直接賛否を問うというものだった。実際に株主提案をするには、株主総会の8週間前までに会社側に届く必要があり、28日の定時取締役会はおそらくその期限に当たっていた。

 取締役会では久美子氏側の株主提案をどう扱うのか、議論が紛糾したことは想像に難くない。結果的に勝久氏が久美子氏の強硬姿勢に折れ、社長復帰を許した背景には、株主総会で父娘が対立する不様な姿を晒したくなかったためばかりではなさそうだ。株主を真っ二つに割った激しい委任状争奪戦(プロキシ・ファイト)に発展する可能性が十分にあったうえ、その勝敗が読み切れなかったためだと思われる。

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「大塚家具、前代未聞のドタバタの顛末」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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