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北関東の和風ファミレスにお客が殺到するワケ

「人間大好き・親孝行」が経営理念の「坂東太郎」

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2015年2月2日(月)

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創業から掲げる「人間大好き・親孝行」という経営理念の下、親しみやすく温かみのある接客で、シニアをはじめとする顧客をつかむ外食チェーン、坂東太郎(茨城県古河市)。社長の従業員への惜しみない愛情が理念の実践を可能にしている。

 国立社会保障・人口問題研究所が2012年に実施した「生活と支え合いに関する調査」によれば、65歳以上の1人暮らしの人のうち、他人と会話する機会が「2週間に1回以下」という男性は16・7%。1人暮らし高齢男性の社会的孤立の深刻さがうかがえる結果だ。

 こんな高齢の男性がいた。自宅近くのファミリーレストランに食事に行くのが日課。昼どきの混雑が一段落着く頃を狙って行く。その時間なら、少し手の空く従業員たちとゆっくり会話ができるからだ。レストラン側も承知していて、帰り際には容器に夕食用のおかずなどを詰めて渡していたという。

 数年後、男性が亡くなったとき、近所の人は遠くの親戚ではなく、「おじいちゃんがいつも話していたレストラン」にまず知らせた。

青谷洋治(あおや・ようじ)氏
1951年、茨城県生まれ。3年半の修業を経て75年、茨城県境町にそば店を開業。86年に法人化、坂東太郎を設立。社名は利根川の異名にちなむ。2012年、経済産業省「おもてなし経営企業選」に選出(写真/鈴木愛子、以下同)

 そのレストランとは、和食ファミリーレストラン「ばんどう太郎」。茨城県を中心に、「ばんどう太郎」など約70店舗を展開する外食チェーン、坂東太郎(茨城県古河市)が運営する。

 外食市場は1997年の29兆円をピークに縮小、ここ数年は23兆円前後で推移。2011年の東日本大震災の打撃から抜け出し、現在、緩やかな回復基調にあるものの、競争は依然として熾烈だ。そうした中、坂東太郎は順調に成長を続けている。

 坂東太郎の強みは、シニアの顧客をがっちりつかんでいることだ。客単価は1400円と、ファミリーレストランとしてはやや高めだが客足は絶えない。その理由は、居心地の良さにある。「お客様に『ここに来ると、ほっとする』とよく言われる」と青谷洋治社長は顔をほころばせる。

格好悪くても構わない。敷居をできるだけ下げる

 坂東太郎では、効率やコストではなく、顧客の居心地の良さを最優先に店づくりをしている。木の自然な風合いを生かした和風建築の店に、テーブル席と座敷をゆったりと配置する。「洗練させすぎない」のもポイントだ。いくら格好良くても、「お客様にとっていい店」でなければ意味がない。坂東太郎では、敷居が低く、誰もが足を運びやすい店を目指す。

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