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ファッションとブランドに「想像力」を練り込む

ミナ ペルホネン デザイナー 皆川 明さん(3)

2015年2月6日(金)

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毎日の暮らしをどうやって楽しむかが大切になっている

川島:皆川さんに「ブランドビジネス」についてお話をうかがいたい。皆川さんにとって、ブランドってなんですか?

皆川:ブランド……。ファッションにおいて、ブランドとは「身体」のようなものです。ただし、目に見える「身体」を支えているDNA、あるいは精神が核にある。両方があってはじめてブランドと言えるのではないでしょうか?

川島:ブランドとして認知され続けるためには、具体的な「身体」とその「身体」を作った人の「精神」とがセットで存在する、と。なんだか「生きもの」と同じですね。

皆川:ブランドというのは、作り手が自分でつくりあげるものではなく、世の中が「ブランド」として認知して、初めて存在するものではないでしょうか? つまりお客さんなしではブランドは成立しない。誠実な仕事を続けていった先に、徐々にイメージが積み重なっていって、ブランドとなっていく。僕は、そんな考えのもと「ミナ」を続けてきました。

皆川 明(みながわ・あきら)
ファッションブランド「ミナ ペルホネン」デザイナー
1995年に「minä(2003年よりminä perhonen)」を設立。独自のストーリー性をもつスケッチや絵から始まり、それをもとに織や刺繍やプリントその他、多様な技術を用いてオリジナルデザインのファブリックを作るところから服作りを進める。2006年「毎日ファッション大賞」を受賞。自身のコレクションだけにとどまらず、英国のLIBERTYやスウェーデンのホームテキスタイルブランドKLIPPAN、世界的なテキスタイルメーカーであるデンマークのkvadratなどにデザインを提供している。(写真:大槻純一、以下同)

minä perhonen(ミナ ペルホネン)

1995年にデザイナーの皆川 明により設立されたファッションブランド。オリジナルの図案によるファブリックを作るところから服作りを進める。国内外の生地産地と連携し、素材開発や技術開発にも精力的に取り組む。東京スカイツリー(R)や青森県立美術館、金沢21世紀美術館のユニフォームデザインを手がける他、近年は家具やテーブルウェアなどのインテリアプロダクトや、ステーショナリーなどファッションの領域を越えたデザインプロダクトも発表し、コラボレーションも多数。ブランド名は、フィンランド語で「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味する言葉。蝶の美しい羽のような図案を軽やかに作っていきたいという願いを込めている。ブランドロゴは、「私(四角)の中のさまざまな個性(粒の集合)」を表す。

川島:ブランドとは、あくまで結果であり、最初から声高に謳うことではないと。

皆川:そうですね。時間が経過しても、ひとつのスタイルとして認められ、残っていくモノ作りをしていきたいと僕はずっと考えてきました。その結果、自分たちの商品が、お客さんをはじめ社会の中で根づいていって、結果としてブランドとして認知されていったら嬉しいです。

川島:高級ブランド、ラグジュアリーブランドについてはどうでしょうか? 

皆川:ラグジュアリーブランドは、自分はそのブランドを選ぶ「感度」や「センス」も持っている、という暗黙のサインにもなっていました。

川島:「なっていました」ということは、今はそうではないということですか?

当連載から新刊できました!
社長、そのデザインでは売れません!

自動車、家電、IT機器からソフトウェア、飲食サービスまで……。日本から「かっこいい商品」「売れる商品」「素敵な商品」が生まれなくなったのはなぜか?
その理由は、日本の経営者がデザインを経営の中核に置くことを怠ったからだった。
どうすれば、日本の商品が消費者にとって魅力的なものに生まれ変わるのか。伊藤忠ファッションシステムで長年流通業を研究し、ifs未来研究所の所長として、百貨店や老舗和菓子、化粧品などと協業企画を実践する、川島蓉子が、3人の経営者、3人のデザイナー・クリエイターに、「デザインを生み出せる経営のあり方」について訊く。
登場するのは、TSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長、伊藤忠商事の岡藤正広社長、広告から企業のブランディングまでを手がけるクリエイターの佐藤可士和、アウディのデザインで知られる和田智、アメリカのMITメディアラボの副所長を務める石井裕。
日本が「売れる、愛される、かっこいい」を取り戻すための処方箋。

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「ファッションとブランドに「想像力」を練り込む」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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