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オレの家のパナソニックは大丈夫なのか?

中国撤退企業に聞かせたいユーザーの嘆き

2015年2月12日(木)

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頼まれて日本から持ち帰ったセイコーの腕時計。依頼主からは製品のどこかに「JAPAN」「日本」の文字が入ってるものにしてくれと念を押された

 中国は旧暦で正月を祝う。今年の春節(旧暦元旦)は2月19日で、大晦日の18日から1週間の連休になる。去年の12月あたりから、「元旦や春節で日本に帰るんだったら買ってきて欲しいモノがあるんだけど」と連絡してくる中国人の友達が増え始めた。

 頼まれたのはキヤノンのコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)やセイコーの腕時計など。サラリーマンはボーナスもこの時期に出るから、懐が暖まって買い物がしたいというのもあるのだろう。ただ、ボーナスの出るこの時期に限らず、日本で買い物をしてきてくれと頼まれることがこの5年ほどなくなっていたので、久々だな、という印象だ。

 2011年の東日本大震災と原発事故、さらに2012年の反日運動の影響で落ち込んでいた中国人の訪日客が、本格的に戻り始めたのは昨年から。東京、大阪など大都市のデパートや家電量販店、ドラッグストアで爆買いする様子を日本のメディアも連日のように伝えている。

日本製品を買い始めた新たな層

 ただ、私に買い物を頼んできたのは日本へ旅行に行ったことがなく、経済的な事情から今後も当面は行く予定がない人たちだ。これまでなら私が日本に帰国すると知っても、やはり経済的な事情から、彼らがモノを買ってきてくれと頼んでくることもなかった。しかし、彼らも昨年来の急激な円安で、日本での買い物が割安になったことはテレビやネットのニュースはもとより、クチコミでよく知っている。

 上海のポータルサイト「趕集網」は今年1月に発表した統計で、上海のホワイトカラーの平均収入が2014年、月額7214元(1元=約19円)だったとしている。これを円に換金すると、東日本大震災が起きる直前の2011年2月8日レートでは9万円だが、今年の2月8日のレートではなんと13万7000円。コンデジならこの4年に進んだ円安・人民元高の差額だけで買えてしまう計算で、日本で買い物をしたくなる気持ちもよく分かる。

 最近、私に買い物を頼んできた友人たちの月収はこの半分程度だが、円安で日本のモノが射程には入ってきたということなのだろう。これまでなら頼んでこなかった友人たちに買い物を依頼されたことで、日本のモノを中国人に売る大きなチャンスが到来していることを、中国に居ながらにして実感させてもらったのである。

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「オレの家のパナソニックは大丈夫なのか?」の著者

山田 泰司

山田 泰司(やまだ・やすじ)

著述業/EMSOne編集長

1992~2000年香港で邦字紙記者。2001年の上海在住後は、中国国営雑誌「美化生活」編集記者、月刊誌「CHAI」編集長などを経てフリーに。2010年からは、「EMSOne」編集長も務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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