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「人の骨ほどよく売れる」

“骨格標本”が浮き彫りにするタブーなき社会

2015年2月23日(月)

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中国や欧州が減速する中で、米国は再び成長軌道を取り戻しつつある。様々な矛盾をはらみながらも拡大を続ける米国の姿を、今を生きる人々を通して描く。

スカルズ・アンリミテッドの作業場。博物館の展示用に象の骨格標本を組み立てている

 趣味が昂じて仕事になるということがある。好きなことをしてお金が稼げるのだから、これほど素敵なことはない。しかも、その人の趣味が異様であればあるほど、未開拓の市場を独占していると言うこともできる。

 米オクラホマ州、オクラホマシティにスカルズ・アンリミテッドという会社がある。創立者でCEO(最高経営責任者)のジェイ・ヴィルマレッテさん、一見穏やかな米国人だが、すべてはこの人の奇妙な趣味から始まった。

 この会社が製作・販売しているのは、あらゆる生き物の骨格標本である。レプリカではない。本物の動物の死骸を白骨化させ、骨を組み立てて標本として販売している。それも、死骸を骨にするプロセスが凄まじい。なんと虫に喰わせて白骨化させるのだ。

 この会社では年間約2万体の骨格標本を製作し、数百万ドルを売り上げている。

“本物”の骨は結構高い

 展示されることを目的に、きれいに殺菌され組み立てられた動物の骨を骨格標本と呼ぶ。研究機関に多く見られ、身近なところでは博物館などに展示されている。要するにスケルトンだ。学校の理科室にもスケルトンが置かれているが、基本的にはレプリカである。

骨格標本。本物の動物の死骸から骨を抜き出して作る

 骨の研究は医学や生物学をはじめ科学の基礎をなすものであり、専門的な研究レベルでは本物の骨が使われることが望ましい。しかし、レプリカではない本物の骨格標本は値が高い。

 それもそのはずで、死骸から骨を抜き出してスケルトンを組み立てるのは職人技。多くの専門知識がなければ作ることはできない。

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「「人の骨ほどよく売れる」」の著者

長野 光

長野 光(ながの・ひかる)

日経ビジネスニューヨーク支局記者

2008年米ラトガース大学卒業、専攻は美術。ニューヨークで芸術家のアシスタント、日系テレビ番組の制作会社などを経て、2014年日経BPニューヨーク支局に現地採用スタッフとして入社。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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