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海外で「イエ」を売れ、動き出す最後の輸出財

現地でみた日系住宅メーカーの挑戦

2015年2月23日(月)

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 人間の生活と最も密接に関わる製品、「家」。全世界で需要のある製品だが、典型的な地産地消型商品で、気候や所得水準、文化によってその仕様は全く異なる。「車や家電ならともかく、『家』が海外で売れるはずがない」。そう思う読者も多いはずだ。
 しかし、住宅メーカー自身は決して「非常識な挑戦」とは考えていない。2月23日号の特集「ニッポンの家 進化したウサギ小屋、海を越える」では、ASEAN、中国、豪州・米州のそれぞれの現場で奮闘する住宅メーカーの様子を伝えている。ここでは、本誌で書ききれなかったより細かい現地の動きを紹介したい。

 「海外事業を取材したいなら、まずオーストラリアに行くといいですよ」

 2月上旬。住宅業界に詳しいアナリストのアドバイスを受けて、真冬の日本を飛び出し豪州へと向かった。ゆるやかな人口増が続き、経済的にも安定している豪州は、日本の住宅メーカーが最も積極的に開拓している国の1つだ。

 まず向かったのは、シドニー郊外の都市、カムデン。この町で大規模な分譲宅地開発を手掛ける日系企業がいる。積水ハウスだ。

 「ザ・ヘリミテージ」と名付けられたこの土地の開発面積は約230万平方メートル。東京ドーム約50個分の広さだ。積水ハウスはここで、約1800戸の住宅を建てる計画をしている。現地に行くと、既に700区画の開発が終わっており、同社の平屋住宅がずらりと並んでいる。

積水ハウスがカムデンで手掛けている大規模宅地開発「ザ・ヘリミテージ」。緑を残しながら開拓を進めている。

 「我々が手掛けているのは単なる住宅販売ではなく、街づくりそのものです」

 セキスイハウスオーストラリアの阿部亨社長はこう強調する。確かに、ヘリミテージの敷地内には緑や公園が目立ち、現地のデベロッパーが手掛ける殺風景な新興住宅地とは一味違っていた。現在は戸建て住宅だけだが、今後は商業施設やアパートも建つ予定だ。さらに、2017年には小学校まで建設されるという。まさに、町全体のバランスを意識して宅地開拓を進めている。

海を渡った「シャーウッド」

 積水ハウスが豪州に進出したのは2008年。現在はヘリミテージの他にも、複数箇所で同規模の宅地開発を手がけるほか、シドニー中心部で高級マンションなどを販売している。きめ細かいサポート体制や短工期などが評価され、戸建住宅の販売は現在年500戸の規模になった。4ヶ国に進出する積水ハウスにとって、豪州は最も売上高の大きい海外市場だ。

 家は人の生活と最も密接に関わる製品。そのため、現地のニーズにとことん答える徹底した「現地化」が求められる。積水ハウスがこれまで豪州で販売してきた住宅も、現地工法で組み立てた地場の業者と変わらない住宅だった。

 しかし、「日本の住宅を海外に浸透させたいと言う思いは進出当初から強くあった」と、阿部社長。3年間の準備期間を経て、昨年秋、同社は日本での看板商品「シャーウッド」を豪州で本格的に販売し始めた。シャーウッドが海を渡るのは、今回が初めてだ。

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「海外で「イエ」を売れ、動き出す最後の輸出財」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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