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豪住宅メーカー躍進の裏に、日本企業あり

住友林業、現地大手と目指す「豪州No.1」

2015年2月24日(火)

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 「家」に対する思想は国ごとに異なり、その内観や外観、細かい仕様は各国の文化を色濃く反映している。だからこそ、日本企業が単独で開拓しようとすれば現地調査に莫大な時間と労力がかかってしまう。そのため、現地企業と組んで海外事業を進める日系住宅メーカーは少なくない。その中でも、相乗効果を出しながら事業拡大を成功させているのが、住友林業だ。

 玄関ドアを開けると、視線はスッと一直線に室内の奥まで届く。目の前を遮るものはなく、一瞬で家の奥行きを感じることができる。

住友林業の不破隆浩氏のデザイン案を取り入れたヘンリーの「FUWA」

 ここは、豪大手住宅メーカー、ヘンリーグループのモデルルーム。縦長の分譲地が一般的な豪州では、長方形の平屋住宅が全体の約7割を占める。その平屋住宅の特徴を生かした奥行き感のあるこのデザインが、今豪州で人気を集めている。デザインの発案者は、住友林業の不破隆浩氏だ。

 住友林業は2008年にヘンリーグループと合弁会社を設立し、分譲住宅の建設・販売を始めた。2009年には住友林業の子会社を通じて50%の株を取得、2013年に連結子会社化(持ち分51%)している。ヘンリーは現在豪州の戸建住宅市場で5位以内の位置につけている大手住宅メーカー。棟数規模は年2000棟前後。2008年以降、住友林業とタッグを組んだことで着実に規模を拡大しており、年3000棟を手掛ける競合を猛追している。

 住友林業はヘンリーとともに「豪州ナンバーワン」という明確な目標を掲げる。日本の住宅メーカーがじわりじわりと海外進出を加速する中で、住友林業の海外展開は際立って順調に進んでいる。

現地大手が惚れた日本のデザイン

 「当初は日本の技術をそのまま持ち込んで、と思ったが、生活文化もレギュレーションも日本とは異なる。早い段階から現地企業と組もうと考えていた」。住友林業の海外事業本部、海外住宅・不動産部長の川村篤氏は、ヘンリーグループと組んだ背景をこう説明する。

住友林業の海外事業本部、海外住宅・不動産部長の川村篤氏(写真:陶山 勉)

 ヘンリーは豪メルボルンに本拠点を置く歴史のある大手住宅メーカー。川村氏は、「新しいアイデアやデザインを貪欲に取り入れる商品開発力と、生産体制の効率化などが非常に優れている」とヘンリーを評価する。

 冒頭で登場した住友林業の不破氏のデザイン案も、ヘンリーの社長がその「綺麗さ」と「洗練度合い」に一目で惚れ込んだと言う。その後、同社のフラグシップモデルに不破氏のデザイン案を踏襲した「FUWA」を新ブランドとして追加したほどだ。これまでの一般的な豪州の住宅では特に直線を意識した設計にはなっておらず、廊下部分に部屋が出っ張り、目線が奥に届く前に視線が遮られるデザインも多かった。 

 デザインのほかにも、住友林業とヘンリーは様々な点で互いの良さを取り込んでいる。メルボルンにあるヘンリー本社で、その秘密を探った。

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「豪住宅メーカー躍進の裏に、日本企業あり」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官