• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国で「ニッポンの家」を買う人、買わない人

大和ハウス、工業化住宅の勝算

2015年2月25日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「ずっと購入を検討しているわ。特に気に入っているのは内装。これまでの中国の家とは違う。すごくシンプルで機能的。台所や地下室も使い勝手が良さそう」

 上海から新幹線で南に1時間半。日本では紹興酒の産地として知られる浙江省紹興市で、大和ハウス工業が地元企業と2013年9月に合弁会社を設立した。工場を建設し、戸建て住宅用の部材販売を開始。家そのものを消費者向けに売るのではなく、柱や梁といった鉄骨部材を現地の総合不動産(デベロッパー)向けに供給するという独特のスキームで攻勢を掛けている。

大和ハウス工業と地元企業の合弁会社が部材を供給した住宅。中国・紹興市内の高級リゾート分譲地「会稽山四季園開発プロジェクト」の一部だ。

 工場で部材を大量生産する、いわゆる「工業化住宅」は日本独自のもの。工場生産なので部材の精度が高く、品質が高いとされる。工期が短いのも特徴だ。鉄筋コンクリートによる中国の在来工法では、戸建て住宅を建てるのに基礎の完成後、半年程度掛かる場合がざら。大和ハウス工業の工法なら、中国でも45日で完成させることができる。

「空気環境」が購入検討の動機

 中国で、日本の工業化住宅は受け入れられるのか。紹興市内の高級リゾート分譲地「会稽山四季園開発プロジェクト」を取材し、購入を検討している消費者に、率直な評価を聞いた。

 冒頭のコメントは、大和ハウスの鉄骨部材を使った工業化住宅を見学した40代女性の感想だ。意外にも、「空気環境」が購入を前向きに検討している理由だと言う。大和ハウスのモデルハウスは、24時間換気システムや、有害物質を吸着する壁材を採用している。

「中国ではPM2.5などの問題で、空気に対する意識がすごく高まっている。特に自分の家の空気環境に対して敏感。私もそう。昔は過剰な豪華さを中国人は気に入っていたけど、今は機能を求める人が増えているわ。特に医者や弁護士、海外勤務経験者などのインテリ層に、大和ハウスの家は受け入れられるんじゃないかしら」

 知名度の高さも購入を検討している理由の1つだ。大和ハウスが組んだのは地元の有力建設会社である宝業集団。先の女性はこう言う。「正直に言って、構造などの技術的な部分は分からない。『工業化住宅』と言われてもピンと来ない。でも、宝業と日本の有力企業が建てた家だから、信頼感がある」。

 一方で、大和ハウスの工業化住宅を選ばなかった消費者もいる。40代の男性は、同じ住宅開発地で複数の住宅を比較し、中国の在来工法で建てた家を購入した。なぜ、工業化住宅を選ばなかったのか。その理由を聞いた。

コメント0

「ニッポンの家~進化したウサギ小屋、海を越える」のバックナンバー

一覧

「中国で「ニッポンの家」を買う人、買わない人」の著者

島津 翔

島津 翔(しまづ・しょう)

日経ビジネス記者

2008年東京大学大学院工学系研究科修了、日経BP社に入社。建設系専門誌である日経コンストラクション、日経アーキテクチュアを経て、2014年12月から日経ビジネス記者。担当分野は自動車、自動車部品。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長