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ガバナンス崩壊、目が離せない大塚家具劇場

父と娘、骨肉の争いの底なし沼

2015年2月27日(金)

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 経営権を巡る父娘の対立が続いている大塚家具は、株主総会に向けて両者が委任状争奪戦(プロキシ―ファイト)を繰り広げる前代未聞の展開になった。2月25日夜に記者会見を開いた大塚勝久会長は、実の長女である大塚久美子社長を口を極めて批判した。

「今まで経営で失敗したことはないが、久美子社長を任命したことは失敗だった」
「この子に任せればうまくいくと思ってきたが、親として間違っていた」
そのうえで、「何とか(自分自身を)社長に復帰させてもらいたい」と訴えた。

 会見には長男である大塚勝之専務のほか、勝久氏の株主提案で取締役候補となっている幹部が出席。雛壇の後ろには部長職の従業員がズラリと並ぶ異例の光景が繰り広げられた。

「社員がみんな私を支持してくれている」
「このまま久美子が社長を続けたら、私の自慢の優秀な社員が会社を退社してしまう」

「久美子社長の復帰はクーデターだ」

 久美子氏が社長に復帰した1月28日の取締役会の決定についても、役員の総意ではないとして、「クーデターだった」と激しく批判した。そのうえで、「大株主さんは判断を間違わないと思う」と、勝久氏が提出している取締役候補者への賛成が集まるとの自信を見せた。

 今回の騒動の背景には、一族内の根深い対立がある。勝久氏と相談役である妻の間には5人の兄弟姉妹がいるが、この7人が真っ二つに割れているのだ。

 勝久氏自身が会見でぶちまけた話によると、夫妻と長男の3人が勝久氏を支持する一方で、4人の兄弟姉妹は、長子である久美子氏を支持している、という。両者は表面上、経営方針を巡って対立しているが、要は最も年長の長女に継がせるか、年下ながら長男に継がせるか、という後継問題が肝になっているのだ。

 勝久氏は、クーデターだと批判する1月の取締役会の様子も明らかにした。「三女の旦那の佐野が反旗を翻したんだ。さんざん面倒をみてきたのに。佐野の1票で変わったんですから。社員はテロだと言っています」

 大塚家具の取締役会は、昨年7月に久美子社長が突然解任された時点では8人いた。勝久氏と勝之専務、女婿の佐野春生氏、従業員出身の渡辺健一氏、社外取締役で銀行出身の中尾秀光氏が解任に賛成した。勝久氏は過半数の5票を制したわけだ。

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「ガバナンス崩壊、目が離せない大塚家具劇場」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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