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強面の武田薬品会長が初めて漏らした本音

なぜ長谷川氏は「外国人経営」を決断したのか

2015年3月2日(月)

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 ライバルである英製薬企業幹部のフランス人、クリストフ・ウェバー氏を新社長に据えた武田薬品工業。3月2日号特集「鎖国230年 開国1年 グローバルタケダの苦闘」では、主に社内外で広がった波紋と、ウェバー社長を始めとした外国人幹部たちの実力に焦点を当て、武田の今を描いた。

 次々と外部の血を社内に注入する人事改革を主導したのが、強面の経済同友会代表幹事として知られる、前社長の長谷川閑史会長。グローバル化の波は日本企業のビジネスモデルと組織を変え、次は人にも変革を迫りつつある。大型新薬の相次ぐ特許切れなど、やむにやまれない事情があったにせよ、結果として、武田はこの「地殻変動」に主体的に向き合った最初の日本企業と言えるのではないだろうか。社内外の反発覚悟で思い切った変革の決断を下すに至った、“孤高のトップ”の本音に迫った。

(聞き手は林 英樹)

武田では、ウェバー氏の社長就任だけでなく、外部の外国人を次々と幹部に採用しています。日本企業で類を見ないほど思い切った変革だと思うのですが。

長谷川:一体どうしたんだと思われているでしょうね(笑)。

業界を超えて注目を集めているのは間違いありません。ただ、長谷川会長は元々、「後継社長は社内の日本人」と公言していました。本格的に後継社長を選ぶタイミングになって考えが変わったのでしょうか。

長谷川:まあ、表面上はそういうことです。

裏の方を聞きたいです。

長谷川:それはね。経営者ですから、常に様々な選択肢を考えています。ただ、まだ具体的な候補者の選定やリサーチも始めてない段階で、「外国人もあり得る」なんて言ったら大騒ぎになりますよ、それは。

じゃあ、あの発言の時点から可能性として外部の外国人を考えていた訳ですね。

長谷川:経営者は論理的に考えて何がベストの選択かということを常に突き詰めます。ベストと思ったらそれを、少々の抵抗があってもやるということだと思っています。

一定の批判・反発を承知の上で人事改革を進めた長谷川閑史会長。胸の内で何を思うか。(撮影:村田 和聡)

武田には、(専務取締役の)本田(信司)さんなど多くの優秀な日本人幹部がいます。

長谷川:もちろん。

ですが、彼らは社長候補に入らなかった。

長谷川:いや、もちろん候補ではありましたよ。

では、日本人幹部には何が足りなかったのでしょうか。一般論として。

長谷川:新興国市場に足場を作るため、2011年にスイスのナイコメッドを買収しました。買収時で世界70カ国以上、今はもっと増えていると思いますが、グローバルで事業展開しています。その結果、約1万8000人だった従業員数が、約3万人に増えました。そのような会社を実際に経営した経験がある、地域や製品群を分かっている、もしくは販売・マーケティング、研究開発を見たことがある。そういう経験を持った人の方が望ましいわけですよね。

コメント2件コメント/レビュー

この話、見方を変えれば、よくこんな人材が、来てくれたと喜ぶべきでしょう。さすがはタケダです。日本人目線で考えれば、外国人経営者と言う感じでしょうが、彼らがまだ値打ちがあると思うから、来てくれたのですね。他の会社で、どこまで来てもらえるか、そちらも心配です。(2015/03/02)

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「強面の武田薬品会長が初めて漏らした本音」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この話、見方を変えれば、よくこんな人材が、来てくれたと喜ぶべきでしょう。さすがはタケダです。日本人目線で考えれば、外国人経営者と言う感じでしょうが、彼らがまだ値打ちがあると思うから、来てくれたのですね。他の会社で、どこまで来てもらえるか、そちらも心配です。(2015/03/02)

いまの製薬業界はLはもう成り立たなくてひたすらGを目指さざる得ない。自らの経営能力の不足を認める長谷川氏の言葉の節々に、製薬業界の厳しさが伝わってきました。(2015/03/02)

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