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アマゾンのドローン計画は“どろーん”してしまう?

そして超短時間配送の時代がはじまる

2015年3月4日(水)

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 これからは、アマゾンで注文すれば、配達人の代わりに空飛ぶ無人飛行機(ドローン)がやってきてくれるはずだった――。近未来の都市では、SF映画さながらに、無数のドローンがお互いをよけながら飛び交うはずだった――。そして商品物流は飛躍的に進化するはずだった――。

 米連邦航空局(FAA)は2015年2月15日に商業ドローンの規制案を発表した。米アマゾン・ドット・コムや米グーグルといった米国のIT(情報技術)企業が、商品配送にドローン導入を検討しており、その本格始動のきっかけになると期待されていた。究極の短時間配送と省人化によるコスト削減を目指して、各社は開発にしのぎを削っていた。実際に両社とも莫大な費用をかけてテストを重ねている。また、この4年間、FAAもあるべき規制案づくりに苦心してきた。

 今回発表されたFAAの案は、60日のパブリックコメントを求めるとしており、まだ決定ではない。その60日を経た後、立案となる。今回のFAA案は、法規制にむけた一歩として評価できる一方で、しかしその規制案自体にはある種の失望が広がっている。今回案のポイントは次の通りだ。

  • 商業ドローンは、貨物重量を含めて55ポンド(約25キログラム)以上であってはならない
  • ドローンのオペレーターは、FAAの課す筆記試験に合格し、米国でドローンを飛ばす許可書を取得せねばならない
  • 商業ドローンは500フィート(約152メートル)以下の高さを飛行し、時速最高スピードは100マイル(約160キロ)で日中飛行とする
  • 空港の近くで飛ばしてはいけない
  • オペレーターの見える範囲内での飛行とする

 重量制限とともに、オペレーターの見える範囲でのドローン使用が必須とすれば、もちろんアマゾンが狙っていたような省人化は期待できなくなってしまう。無数のドローンが自動的に配送する将来を夢見ていたアマゾンにとって、オペレーターとセットのドローンは“悪夢”でしかない。

 これを報じたあるメディアは「この大きな規制は、はたしてグーグルやアマゾンにどれくらい損害を与えるのだろうか。少なくとも両社は2010年から相当な研究開発を重ねてきた」と述べた

 なるほどグーグルはドローン開発のために米Titan Aerospaceを買収し、その額に6000万ドルを費やした。また米国よりもドローン規制の緩やかなオーストラリアで実地テストを繰り返してきた。アマゾンも近年中にもドローン配送の準備ができるとしていた。当連載でも、アマゾンの戦略に触れた。アマゾンはラストワンマイルと呼ばれる、倉庫から消費者宅までの配送にドローンを使う計画だった。ドローンにより注文後30分以内の配送が可能になるとされた。

コメント4件コメント/レビュー

商品の配送の道具としては物騒なシロモノだ。中学生程度でも専門知識を学べばGPS機能を追加したオモチャのラジコンヘリでテロに利用できる。数十グラム程度の炭素菌を散布すれば数万人が亡くなる。(2015/03/04)

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「アマゾンのドローン計画は“どろーん”してしまう?」の著者

坂口 孝則

坂口 孝則(さかぐち・たかのり)

調達・購買コンサルタント

大阪大学経済学部卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。調達・購買関連書籍23冊を上梓。2010年、調達・購買コンサルタントとして独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

商品の配送の道具としては物騒なシロモノだ。中学生程度でも専門知識を学べばGPS機能を追加したオモチャのラジコンヘリでテロに利用できる。数十グラム程度の炭素菌を散布すれば数万人が亡くなる。(2015/03/04)

情報の必要度って可変ですよね。 大抵は新着のものが重要ですが、状況によって急に1年前とか2年まえのものをほじくり出したりする事があると思います。 商品が自分の手元に届くまでの日数もそうだと思いますよ。 「今すぐ欲しい!」と焦って商品捜している時(障害で代替が緊急で必要な時とか)と、「まぁ、日曜に使うから土曜に来れば良いや」って平日昼間にWeb見ながらポチポチしている時とか。。。 何時もASAPを要求する人も居るでしょうが、殆どの人は場面に合わせて「何時までに手に入れば」というのを決めていると思います。 まぁ、過度に配達員の方々を酷使しない範囲に留めて欲しいですね。 社会が回るのに必要な機能なのに、「キツイし給料良くないから」となり手が居なくなるのは御免こうむります。(2015/03/04)

ドローン、自動運転車に共通する課題は、公共インフラの使用方法である。空間は一見自由に使えそうだが、公共という立場から、勝手に使って貰っては困る。ルールが必要だ。ルールができるまでは、あれこれ発想は膨らむだろうが、それはあくまで一企業の思い込みに過ぎない。ルールが無ければ何でも可能だ。人々はこの部分を明らかに勘違いしている。だから勝手に盛り上がっている。しかしルールができた以上は、それに従って運用するのは当然だ。夢を語るのは自由だが、それは必ずしも現実にはならないということだ。その点、自動運転に関して、BMWやVWの考え方は地に着いている。夢ではなく現実論である。(2015/03/04)

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三品 和広 神戸大学教授