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東日本の仰天遺産ベスト5(前編)

青森の「時間迷宮」、岐阜の「風の谷」、東京の「月暮館」を巡る

2015年3月20日(金)

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 修学旅行で京都や奈良、あるいは東北の寺社を回ったけれど、ちっともその良さが分からなかった──。そんな人は多いのではないか。それでも、大人になってたまに出張で京都に行ったりすると、「空き時間に寺社を訪ねてみようか」という考えがチラリとよぎるが、「見てもどうせ分からないだろう」と、結局、喫茶店でどんよりとした時を過ごしてしまう──。そんな人もまた多いのではないか。筆者がまさにそうだった。

 このほど、建築専門誌「日経アーキテクチュア」では、『旅行が楽しくなる 日本遺産巡礼 東日本編』『同西日本編』の2冊を発刊した。両書は、そんな“修学旅行トラウマ”を抱える人にこそ読んでほしい古建築ガイドである。

 今、この原稿を書いているのは、書籍のイラスト担当の宮沢である。日経ビジネス・オンラインでは、「必須ワードで知る東京大改造の行方」や「先取り!『建築の祭典』の楽しみ方」というコラムを寄稿させていただいた。ご興味があればそちらもご覧いただきたい。

 さて、近刊「日本遺産巡礼」は、文章担当の磯達雄とイラスト担当の筆者(宮沢)が実際に訪れ、2人が心を強く動かされた歴史遺産を東日本で30件、西日本で30件選んで、それぞれの視点でリポートしたものである。書籍の前書きは、こんなふうに始まる。

 「世界遺産が注目を集めている。世界遺産に登録された施設には確かにため息が出るようなものが多いが、海外からお墨付きをもらって初めて訪れるというのは、日本人としては少し寂しい。国内には、世界遺産の登録・申請中の有無にかかわらず、必見の歴史遺産がたくさんある」。

 まるで歴史遺産のことは何でも知っているかのような書きっぷりだが、これは自分たちを美化しすぎたと反省している。実は、磯も筆者も、現代建築にはそれなりの知識があるものの、この企画以前には、古建築についてはほとんど知識がなかった。訪れた施設の大半は小学校、中学校の修学旅行以来か、生まれて初めて見たものだ。今、この記事を読んでいただいている多くの方と大差ない。

 しかし、古建築巡りを始めてみると、これが想像以上に面白かった。古建築とはこんなにも魅力にあふれたものだったのか。修学旅行のときには、なぜこの面白さが分からなかったのだろう…。

 その感激の一部を、日経ビジネスオンラインの読者の方にもお伝えしたい。両書籍で取り上げた計60件の歴史遺産のなかから、筆者の心を強烈に捉えた「仰天遺産」を計10件選んで紹介する。

 出張期間中にぽっかり半日空いてしまった、あるいは金曜出張なので1泊すれば週末が自由に使える。そんなときに、ぜひ行ってみてほしい。万が一、あなたの心に響かなかったとしても、取引先との話の種にはなるはずだ。

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「出張ついでに古建築探訪! 日本遺産巡礼」のバックナンバー

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「東日本の仰天遺産ベスト5(前編)」の著者

宮沢 洋

宮沢 洋(みやざわ・ひろし)

日経アーキテクチュア副編集長

1967年東京生まれ。1990年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。以来、建築一筋。現在は日経アーキテクチュアにて「建築巡礼/プレモダン編」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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