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世界と日本の「イクメン最新事情」

育児すると出世しないは本当か?

2015年3月11日(水)

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育休男性が集うドイツのカフェ

 2月19日、ドイツの首都ベルリン。平日の木曜午前10時過ぎに、大人の男達がぞろぞろとある場所に集い始めた。共通するのはベビーカーをひき、赤ん坊を身体に抱き抱えている格好だ。ここはドイツ語の「父親」と「お店」を組み合わせた「PAPA LADEN」と呼ばれるカフェ。育児休業を取得しているドイツ人の男性が心の拠り所とする一角である。

 「ほら、おいで。滑れるかな?」

 欧州最大級のソフトウェア会社、独SAPで10年働いているアンドレ・ビーナーさん(38歳)は小さな滑り台のうえに立つ娘を愛おしそうに眺めていた。昨年12月に娘のアルマちゃんが1歳になったのを機に、3カ月の育休を取得。その間、グラフィックデザイナーのパートナーは新しい仕事を始め、家で娘と一緒の時間を存分に過ごしている。それ以前はパートナーが1年間、育休をとって娘の面倒を見ていた。

 朝8時までに娘と起床し、食事を用意する。パートナーが夕方6時に帰宅するまで、家や公園で遊ぶ日々を過ごす。週に1回は娘と水泳教室に通い、近くに住む両親の家にも顔を頻繁に見せる。最近は娘が自分に向かって微笑むようになり、ビーナーさんは「その瞬間に最高の喜びを感じる」と話す。

 子育てに励む一方で、パートナーが帰宅した夕方6時以降は週に2回、友人と飲んだり、ジムに通ったりする自由な時間も確保している。

 ビーナーさんは米国やドイツでマーケティングやプロジェクト管理を学び、これまでは専門職として欧州域内を飛び回っていた。ただ、独SAPは本社に託児所を設けるなど子育て環境の整備に力を入れており、育休の取得に関しても上司の理解を容易く得られた。

 平均年齢35歳ほどの職場では男性でも育休をとるのが見慣れた風景になりつつある。同僚の誰かが育休で抜けている間は、お互いの仕事を調整しあうことも自然な形として浸透したという。

 ビーナーさんは「上司や同僚のサポートに加え、会社の前向きなワークライフバランスの取り組みがあって実現している」と満足げな表情を見せる。ここでは、誰も育休が出世の妨げになるとは考えていない。もうしばらくしたら職場に復帰し、娘は保育所に預ける計画だ。

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「世界と日本の「イクメン最新事情」」の著者

馬場 燃

馬場 燃(ばば・もゆる)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社の経済部などを経て、2012年4月から日経ビジネス記者。電機・IT業界を担当している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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