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この国には常に蜘蛛の糸が垂れている

チップとマックに見る米国の実力主義

2015年3月16日(月)

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全米各地でデモを行うファストフード・フォワードの参加者。時給を15ドルに上げることが目標

 ここ数年、ファストフードの従業員によるストライキが全米中で相次いでいることをご存じだろうか。プラカードを持った従業員が自分たちの働く店の周囲を練り歩く。時給を15ドルに上げてほしい――。その主張はシンプルだが切実だ。

 実際、彼らの給料は極めて低い。

最低賃金で働く移民労働者

 アルビナ・アードンさんは、米カリフォルニア州ロサンゼルスのマクドナルドで働いている。エルサルバドルから米国に移り住んだ彼女は、高校卒業後、この店で10年以上働いてきた。

 現在の時給は9ドル5セント。同州の現在の最低賃金が時給9ドルということを考えると、最低賃金に毛の生えた程度の時給だ。カリフォルニア州の最低賃金が8ドルだった2014年6月まで時給8ドル5セントだったことを考えれば、実質的に最低賃金で10年間据え置かれたままだ。

 実は、彼女の夫も同じマクドナルドで働いている。こちらの時給は少し高い10ドル。週の労働時間はそれぞれ25時間前後、月収は2人合わせて1700~1800ドルという。その月収でアパートの家賃900ドルを支払い、7歳の娘と5歳の息子を育てなければならない。

 「主人の給料は家賃に消え、私の給料は生活費に消える。それだけでは足りないので、生活保護の一環としてフードスタンプ(低所得者を対象とした食料費補助対策)とメディケイド(低所得者向け医療保険)を受けています。もっと給料のいい仕事に移りたいと思いますが、なかなか仕事が見つかりません」

アルビナ・アードンさんと7歳の娘。生活保護を受けている

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「骨とチップ ~膨張する大国、アメリカの一断面~」のバックナンバー

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「この国には常に蜘蛛の糸が垂れている」の著者

長野 光

長野 光(ながの・ひかる)

日経ビジネスニューヨーク支局記者

2008年米ラトガース大学卒業、専攻は美術。ニューヨークで芸術家のアシスタント、日系テレビ番組の制作会社などを経て、2014年日経BPニューヨーク支局に現地採用スタッフとして入社。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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