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「早い」と「速い」の違い、分かりますか?

1人当たり製造数を1.8倍にした老舗化粧品メーカー

2015年3月20日(金)

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 より多くの人をカイゼンオタクにしたいとたくらむ筆者が、すごいと噂のカイゼン現場に潜入するこのコラム。今回は、筆者がかねて訪問を切望していた桃谷順天館(大阪市)の岡山工場にお邪魔できることになった。やったぁ!

桃谷順天館の岡山工場は同社唯一の製造拠点。岡山駅から自動車で40分ほど走った和気町にある。延床面積は約6500平方メートル

 ここで生産するのは、化粧水や乳液、ファンデーションなどの化粧品、シャンプーやリンスといったトイレタリー商品だ。「明色化粧品」という名前の自社ブランドを展開するほか、OEM(相手先ブランドによる製造)も請け負っている。

「明色化粧品」ブランドの商品。左が化粧水で右がファンデーションやマスカラなど。ドラッグストアなどで見たことがあるのでは?

 社名をブランド名とはしていないため、初めて社名を聞いた人も多いはず。でも同社、設立はナント明治18(1885)年。創業130年の老舗化粧品メーカーだ。

 筆者がこの工場を訪れたかったのは、創業130年の老舗だったからでも岡山できび団子を食べたかったからでもない。3年前くらい前のこと。元三洋電機幹部で現在はムダとりコンサルタントとして活躍する神谷仁氏と、こんな会話をしたからだ。

「桃谷順天館さんの岡山工場には面白いセル生産ラインがあるよ」

「えっ? 面白いってどんなですか?」

「桃谷さんは化粧品メーカー。つまりプロセス産業やろう」

「あっ、そうだ。そうですね。でも、プロセス産業でセル生産なんてできるんですか?」

「そこなんよ~(ニヤリ)」

「うお~、面白そう。行きたい。絶対に行きたいです!」

* セル生産とは、ベルトコンベヤーを使わず、工程のすべてを少人数で実施する生産ラインのこと。特に多品種少量生産で威力を発揮するとされる。

コメント4件コメント/レビュー

私は定年後にシニア職員として経営再建のために単身赴任していた者です。店舗も無店舗も経験しており、生産物流部門も、情報システム部門の責任者の経験もあり、役員をお受けしたことも有ります。その経験からですが、連載されるであろう記事に期待しています。U字ラインからセル生産に移行しつつありますが、根本を理解している経営者や幹部職員がすくないので、無駄な投資決定で生産性を悪化させています。一例を挙げますと・・・・。社会的な「悪」としてコンビニ弁当の廃棄ロスがあります。コンビニ1店舗で毎日1万円程度廃棄していると思われますが、セル生産で売り上げ変動対応力が上がれば、格差社会対策にもなるのでは?生産性オタクの活躍を祈ります。(2015/03/20)

「本誌記者が潜入! すごいカイゼン現場」のバックナンバー

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「「早い」と「速い」の違い、分かりますか?」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私は定年後にシニア職員として経営再建のために単身赴任していた者です。店舗も無店舗も経験しており、生産物流部門も、情報システム部門の責任者の経験もあり、役員をお受けしたことも有ります。その経験からですが、連載されるであろう記事に期待しています。U字ラインからセル生産に移行しつつありますが、根本を理解している経営者や幹部職員がすくないので、無駄な投資決定で生産性を悪化させています。一例を挙げますと・・・・。社会的な「悪」としてコンビニ弁当の廃棄ロスがあります。コンビニ1店舗で毎日1万円程度廃棄していると思われますが、セル生産で売り上げ変動対応力が上がれば、格差社会対策にもなるのでは?生産性オタクの活躍を祈ります。(2015/03/20)

アメリカやドイツの自動車工場では、ライン労働者が【リクライニングチェアにくつろいで、作業をしていました】日本企業と欧米企業の絶望的な競争力の差を見せつけられた思いです。(2015/03/20)

楽しませてもらいました。但しセル生産に関しては現場の能力で限界もあります。多数の作業者を揃える苦労と、もしついていけない作業者が出たときの対応が難しいものがありますね。(2015/03/20)

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