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キューバにはwifiも紙もビニール袋もない

特別対談 上山信一×成毛眞 キューバ見聞言いたい放談(3)

2015年4月9日(木)

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キューバ談義に講じる上山信一氏(左)と成毛眞氏(右)(写真=鈴木愛子)

今回は、「上山信一の“あまのじゃく”改革談義」特別キューバ対談の3回目。2月に“革命の国”キューバを訪れた際に感じたことを、やはり同じ時期にキューバにいた元マイクロソフト社長で書評サイトHONZ代表の成毛眞氏と、語り尽くす企画である。今回のテーマは、ずばり、食。2人のあまのじゃくぶり、逆張り思考ぶりが大いに発揮されている…のか?

(構成:片瀬京子)

編集者:今回は、キューバの食事の話から始めていただいていいでしょうか。米や豆がよく採れるという話を聞いたことがありますし、バナナなど、フルーツも美味しいイメージがあります。

成毛:食べ物ねぇ。

上山:食事はまあ、スペインの影響を受けてますよね。米も炊いて食べる。

成毛:ただ、あんまり美味しくなかった。パンもイマイチ。

上山:まあ、小さな島国は世界中どこも文化も食事もダメですよね。イタリアとかスペインとか、半島になったとたん大陸文化が煮詰まるせいか、わりと旨くなるんだけど。

成毛:全体に味が薄い。

編集者:味付けが薄い?

上山:いや、材料そのものの風味が薄い。

ジュースも果物も3倍希釈!?

成毛:ジュースも本来のジュースを水で希釈したんじゃないかと思う薄さで、それもそのはずで、果物の味が薄い。

上山:肥料が薄いんですかねえ。こういう本があります。『200万都市が有機野菜で自給できるわけ 都市農業大国キューバ・リポート』(築地書館)。著者の吉田太郎さんは、キューバはソ連崩壊後の90年代に食糧危機に陥り、都市農業が盛んになった、日本や欧州の先を行くと、ポジティブに書いておられる。でも、私はなんか親から聞いた戦時中の日本と同じじゃないかという印象を受けました。バルコニーの洗面器で野菜育てるとか。

 どうしようもなくなって始めたのが、ハバナの都市農業。でも一周遅れが一周先に見えるっていうか、エコが大好きな人たちから見ると、キューバは教育も医療もエコも地上の楽園のように映るんでしょうね…。

編集者:あぁ、楽園を求めて移住、みたいな…

コメント4件コメント/レビュー

昨年三週間キューバに居ましたが、紙巻きたばこ、普通にありましたよ。フルーツも美味しかったし。記事を読んで違和感を覚えました。博士号を持っている大学教授が、月に稼げる額が米ドル換算で20ドルに満たないところ、人力タクシーのお兄さんたちは一日でそれ以上稼げてしまうというような、観光客マネー(兌換ペソ)へのアクセスの有無による不平等があるのは問題ですが、キューバは全般的に社会主義諸国の中で一番腐敗していない国だと思います。特に教育、医療システムは素晴らしい!もっと真実の姿が語られることを望みます。(2015/04/13)

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「キューバにはwifiも紙もビニール袋もない」の著者

上山 信一

上山 信一(うえやま・しんいち)

慶応義塾大学総合政策学部教授

1957年大阪市生まれ。京都大学法学部卒。米プリンストン大学公共経営学修士。旧運輸省、マッキンゼー(共同経営者)を経て現職。専門は経営戦略と行政改革。九州大学ビジネススクール客員教授。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

昨年三週間キューバに居ましたが、紙巻きたばこ、普通にありましたよ。フルーツも美味しかったし。記事を読んで違和感を覚えました。博士号を持っている大学教授が、月に稼げる額が米ドル換算で20ドルに満たないところ、人力タクシーのお兄さんたちは一日でそれ以上稼げてしまうというような、観光客マネー(兌換ペソ)へのアクセスの有無による不平等があるのは問題ですが、キューバは全般的に社会主義諸国の中で一番腐敗していない国だと思います。特に教育、医療システムは素晴らしい!もっと真実の姿が語られることを望みます。(2015/04/13)

社会主義国家で米国から貿易の制限を受けた国に対して、物質が無いとか足りないという指摘って実に傲慢だと思うんですけど。プラスチックの袋がないって、埋め立てされる必要がある無駄なものがなくてむしろいいことかと。むしろ日本は無駄に包みすぎ。物質主義的な観点からキューバのような国家、文化を批判することは稚拙だと思います。(2015/04/09)

日々の生活に追われていると隣の芝生が青く見えてきますが、そんな時は疲労が溜まっているので休むサイン。桃源郷から脱出しようと米国領事館に行列をなし、ビザが取れると宝くじに当たったように喜ぶのもまたキューバの事実。ヤマサキマリさんがコミックエッセイで日々の食事にも事欠く窮乏ぶりを描かれていましたが、現在はどうなのでしょう。米国との関係改善で良くなればいいのですが。(2015/04/09)

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