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西日本の仰天遺産ベスト5(前編)

京都の「浮遊堂」「宇宙庭」「徐々庵」を巡る

2015年4月3日(金)

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 日本の古都といったら、多くの人の頭には 「京都」が思い浮かぶのではないか。実際、歴史的価値の高い古建築が京都には密集している。女性や外国人観光客に京都は大人気だ。

 しかし、成人男性のグループ、あるいは出張ついでのビジネスマンが1人で京都を巡る、という姿はあまり見かけない。だって金閣寺や清水寺は修学旅行で見たし、それ以外はどうせ差が分からないから──。

 西日本仰天遺産ベスト5の前編は、そんなふうに思っている人にこそお薦めしたい3件である。おそらく、これらの建物をなんとく知っているという人であっても、そのイメージにはかなりの「誤解」が含まれている。その分、真実を知ったときの感動も大きいはずだ。

10円玉とはまるで違う浮遊感

西日本の仰天遺産・第5位:平等院鳳凰堂
京都府宇治市/平安時代中期

 誰もがほぼ毎日、平等院鳳凰堂を目にしている。え、何のこと? ほら、あなたがさっき、コンビニで財布から取り出した10円玉に刻印されている…。そう、あの横長の建物が平等院鳳凰堂だ。ちなみに、1万円札に描かれているクジャクみたいな鳥は、鳳凰堂の屋根の上に付いている鳳凰(フェニックス)の装飾である。

 平等院は京都府宇治市にある浄土宗の寺院だ。京都からJRもしくは京阪電鉄に乗って南へ30分弱で宇治に着く。源氏物語・宇治十帖の舞台ともなったこの地は、平安時代の貴族のリゾート地だった。平等院も、もともとは宇治院という別荘だったといわれる。これを藤原道長の長男、頼通が浄土宗の寺院につくり直した。

 鳳凰堂は平等院の中核ともいえる、阿弥陀如来像を安置する施設だ。名前の由来は、屋根に鳳凰が付いているからとも、上から見た形が「翼を広げた鳳凰」のように見えるからともいわれる。

 恥ずかしながら、筆者はこの『日本遺産巡礼』の取材で訪れるまで、鳳凰堂のことをほとんど知らなかった。10円玉の刻印が鳳凰堂であることは子どものころに習って知っていたが、それゆえ、頭の中に刷り込まれていたイメージは、「東京駅赤レンガ駅舎のような、赤茶で横長のずっしりとした建物」だった。

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「西日本の仰天遺産ベスト5(前編)」の著者

宮沢 洋

宮沢 洋(みやざわ・ひろし)

日経アーキテクチュア副編集長

1967年東京生まれ。1990年早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、日経BP社入社。日経アーキテクチュア編集部に配属。以来、建築一筋。現在は日経アーキテクチュアにて「建築巡礼/プレモダン編」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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